医薬品GDPの春先の注意事項
2026/03/31(2026/03/16)
トラブル医薬品GDP
こんにちは。
今回は春先の注意事項について考えてみましょう。
春先の医薬品GDP管理において、最も警戒すべきは激しい寒暖差と想定外の温度上昇です。
冬の感覚で運用を続けていると、春特有の気象条件によって、気づかぬうちに温度逸脱を招く恐れがあります。実務上の主な注意事項をまとめました。
温度管理:冬モードから春モードへの切り替え
春は一日の中での寒暖差が大きく、また直射日光のエネルギーが急激に強まる時期です。
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「日射熱」による温度上昇: 3月〜4月は外気温が低くても、直射日光が当たる荷捌き場やトラックの荷台内は、輻射熱により容易に30°Cを超えることがあります。「室温保存(1〜30°C)」の製品であっても、一時的な放置がリスクになります。
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保冷資材の見直し: 冬場に使用していた断熱材や蓄冷剤の量では、春の陽気に対して保冷能力が不足し始める時期です。輸送シミュレーションや過去のデータに基づき、梱包仕様の切り替えタイミングを再検討してください。
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空調の「除湿」と「冷房」へのシフト: 湿度が上がり始める時期でもあります。倉庫内の温湿度計をこまめにチェックし、暖房停止から冷房・除湿への切り替え準備を整えてください。
物流・オペレーション上のリスク
年度末(3月)から年度始め(4月)にかけては、物流負荷が最大化する時期です。
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荷役時間の長期化: 繁忙期による車両不足や配送の遅延が発生しやすく、ドックシェルター外での待機時間が長くなる傾向があります。この「積み待ち・荷下ろし待ち」の間、外気にさらされるリスクを最小限にする手順を再確認してください。
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人員交代に伴う教育: 4月は物流現場や卸の担当者が交代する時期です。GDPの基本手順(SOP)を知らない不慣れなスタッフが、保冷品を常温放置するといったヒューマンエラーが起きやすいため、再教育が不可欠です。
衛生管理
暖かくなるとともに、生物学的リスクも増大します。
実務担当者へのチェックリスト
実務担当者へのチェックリスト
| 項目 |
チェックポイント |
| 温度計 |
校正期限は切れていないか? 異常値のアラート設定は適切か? |
| 車両 |
トラックの空調(エバポレーター)の清掃・点検は済んでいるか? |
| 一時保管 |
荷捌き場に直射日光が当たる場所はないか? |
| 教育 |
新任担当者への「温度逸脱時の報告フロー」の周知は完了しているか? |
まとめ
「春の嵐」への備え 春は急速に発達する低気圧(春の嵐)により、配送ルートの寸断や停電のリスクもあります。BCP(事業継続計画)の観点から、バックアップ電源や緊急連絡網の確認も併せて行うのがスマートです。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
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株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
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温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
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リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
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BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
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