「校正」と「点検」の違い
現場では混同されやすいですが、意味は少し異なります。
点検
機器が正常に動くかを確認すること。
例:
- 電源が入る
- 表示が見える
- センサー破損がない
校正
機器の表示値が「正しい基準」とズレていないか確認すること。
例:
- 温度ロガー表示:5.8℃
- 標準器表示:5.0℃
→ 0.8℃ズレている
つまり、
「動く」だけでは不十分で、正しい値を示しているかが重要です。

こんにちは。
今回は機器の校正について考えたいと思います。
医薬品物流の現場では、温度計・温度ロガー・湿度計・はかり・圧力計など、さまざまな機器を使っています。
これらの機器が「正しい数値」を示していなければ、保管している医薬品の品質保証そのものが崩れてしまいます。
そのため、Good Distribution Practiceでは、使用する機器を定期的に「校正」することが重要とされています。
現場では混同されやすいですが、意味は少し異なります。
点検
機器が正常に動くかを確認すること。
例:
校正
機器の表示値が「正しい基準」とズレていないか確認すること。
例:
つまり、
「動く」だけでは不十分で、正しい値を示しているかが重要です。
例えば、冷所保管品を「2〜8℃」で管理している倉庫で、
現場では異常に気づけません。
この状態が続くと、
につながる可能性があります。
つまり、
機器の誤差=品質リスクになります。
医薬品物流倉庫では、以下の機器が代表的です。
特に温度管理関連機器はGDP上の重要管理項目です。
① 校正期限
「いつ校正したか」
期限切れ機器を使用していないか確認します。
② 校正証明書
外部校正業者へ依頼した場合、
などが記載された証明書を保管します。
GDP監査ではよく確認されます。
③ 許容誤差
「どこまでのズレを許可するか」
例:
管理基準を超えた場合は、
が必要になります。
よくある例
特に「壊れていないから大丈夫」は危険です。
監査では次のような確認が行われます。
「校正している」だけでなく、
記録として説明できる状態が求められます。
現場では、次の3点を習慣化すると効果的です。
毎日確認
月次確認
異常時対応
医薬品GDPにおける機器校正は、
単なるメンテナンスではなく、
「医薬品品質を保証するための基礎管理」
です。
温度や湿度の数値は、
「正しい前提」で初めて意味を持ちます。
そのため、
を確実に実施することが、GDP対応の重要ポイントになります。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
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