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医薬品GDPの秋口(季節の変わり目)における注意点

2026/10/06(2026/09/15)
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医薬品GDP
医薬品GDPの秋口(季節の変わり目)における注意点

こんにちは。

今回は秋口(季節の変わり目)における注意点について

過酷な猛暑を乗り越えて少しホッと一息つきたい時期ですが、実は品質管理・ロジスティクスの視点から見ると、秋口は「夏以上に繊細なコントロールが求められるトラップの多い季節」です。現場で特に警戒すべき3つのポイントをまとめました。

 

昼夜の「寒暖差」が引き起こす温度逸脱

夏場は「とにかく外の熱を遮断し、冷やす」という一方向の対策で乗り切れましたが、秋口は「朝晩は冷え込み、日中は真夏日」といった極端な寒暖差が発生します。

  • 過冷却(冷えすぎ)のリスク: 輸送車両や倉庫の空調設定が「夏仕様(強冷)」のままになっていると、外気温が下がる夜間から早朝にかけて、想定以上に庫内温度が下がりすぎるリスクがあります。2〜8℃の冷所保存品はもちろん、15〜25℃管理の室温保存品でも低温逸脱に注意が必要です。

  • 対策のポイント: 季節の変わり目に合わせて空調のパラメーターを細やかに調整すること。また、温度マッピングの結果に基づき、外気の影響を受けやすい場所(ドックシェルター付近など)のモニタリングを強化しましょう。

秋雨・台風による「多湿・結露」と「BCP」

秋は長雨(秋雨前線)や台風の影響で、非常に湿度が高くなる日が多いのも特徴です。

  • 結露による外装ダメージ: 湿度が高い状態で、温度帯の異なるエリア間(例:冷暗所から常温の荷捌き場)で製品を移動させると、製品や外装段ボールに一気に結露が発生します。濡れや汚損はGDPにおいて重大な品質リスクです。荷役作業の時間を最小限にする、前室の温度・湿度管理を徹底するなどの工夫が求められます。

  • BCP(事業継続計画)の再確認: 台風による大規模な停電や交通網の寸断に備える時期です。非常用電源装置の稼働テストや、配送遅延時の荷主・納品先への連絡体制(エスカレーションルール)を、今一度現場で再確認する絶好のタイミングです。

 

冬支度を始める「虫・ネズミ」への警戒(防虫・防鼠)

見落とされがちですが、GDPガイドラインでも要求されている「衛生管理」の観点で秋口は非常に重要なシーズンです。

  • 屋内への侵入リスク増大: 外の気温が下がり始めると、屋外にいた昆虫やネズミは、越冬のために暖かくて身を隠しやすい倉庫内へ侵入しようと活発に動きます。

  • 対策のポイント: シャッターの開放時間を厳格に管理する、建物の隙間やひび割れを塞ぐ、捕獲トラップの点検頻度を上げるなど、「侵入させない」ための物理的バリアと運用ルールの徹底が不可欠です。

【解説のまとめ】 秋口のGDP管理における最大のキーワードは変化への対応です。 夏の延長線上で漫然と管理を続けるのではなく、外気温の変動や天候の急変を先読みし、設定や手順をタイムリーに「秋仕様」へとアジャストしていくことが、品質事故を防ぐ鍵となります。

まとめ

季節の変わり目こそ、品質保証・ロジスティクス担当者の腕の見せ所です。現場の空調設定や作業手順を、ぜひ一度見直してみてください。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

 

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