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医薬品GDPの床のひび割れの補修

2026/10/02(2026/09/15)
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医薬品GDP
医薬品GDPの床のひび割れの補修

こんにちは。

今回は床のひび割れの補修について考えてみましょう。

医薬品GDPに準拠した倉庫や施設において、床のひび割れは単なる美観の問題ではなく、品質保証上の重大なリスクとなります。

 

「床のひび割れ」がNGな理由

医薬品の保管・荷捌きエリアでは、以下の3つの観点から、ひび割れのない平滑でシームレスな床面が強く求められます。

  1. 防虫・防鼠の徹底

    わずかなひび割れでも、微小な害虫の発生源や侵入経路、あるいは住処となります。

  2. 衛生管理と清掃性の確保

    溝にホコリや汚れが溜まると、日常の清掃や消毒が不完全になり、交差汚染の原因になります。

  3. 製品への衝撃・振動防止

    フォークリフトや台車がひび割れを通過する際のガタつきは、医薬品のパッケージ破損や、バイアル等のガラス容器への微細なダメージ、さらには振動による製剤の品質劣化につながる恐れがあります。

 

補修材選びの「絶対条件」

医薬品倉庫の補修では、一般的な工場用の補修材をそのまま使うのは推奨されません。必ず以下の条件を満たす材料(主に高強度のエポキシ樹脂やウレタン樹脂)を選定します。

  • 無臭・低VOC(揮発性有機化合物): 補修材の強い臭いや揮発性物質が、医薬品の包材を透過して製品に吸着(におい移り)するのを防ぐため、極めて重要です。

  • 速硬化性: 24時間稼働の倉庫では長期間エリアを封鎖できないため、施工後数時間でフォークリフトが通行可能になる材が求められます。

  • 耐荷重・耐摩耗性: 重いパレットを載せたフォークリフトのタイヤの旋回に耐えられる強度が必要です。

床のひび割れ補修手順

作業中の発塵を最小限に抑え、確実な平滑面を作るための基本的なステップです。

1.下地処理と清掃(Vカット・Uカット):発塵対策が必須です。

ひび割れ部分に補修材がしっかり入り込むよう、専用の電動工具でひび割れに沿って溝を広げます(V字やU字)。この際、削りカスが周囲の医薬品に飛散しないよう、高性能な集塵機(HEPAフィルター付きなど)を接続しながら作業を行い、周囲を養生します。

2.プライマー(接着剤)の塗布:

溝の中のホコリを業務用掃除機で完全に吸い取った後、補修材とコンクリートの密着性を高めるためのプライマー(下塗り材)を塗布します。

3.樹脂パテの充填:

無臭・低VOCタイプの2液性エポキシ(またはウレタン)樹脂パテを混ぜ合わせ、溝に充填します。空洞ができないよう、ヘラを使って奥までしっかりと押し込みます。

4.表面の平滑化と乾燥:

周囲の床面と完全にフラット(段差ゼロ)になるように、はみ出た材料を取り除きながら表面をならします。硬化後、必要に応じて表面を研磨し仕上げます。

ワンポイントアドバイス: 補修工事を行った後は、必ず「いつ・誰が・どの材料で・どこを直したか」という保全記録を残してください。GDPの査察や監査において、施設が適切に維持管理されていることの重要なエビデンス(証明)になります。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

 

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