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医薬品GDPの自己点検と改善

2026/08/05(2026/07/23)
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医薬品GDP
医薬品GDPの自己点検と改善

こんにちは。

今回は自己点検と改善について考えてみましょう。

「自己点検は、欠点探しではなく品質を守るための活動です。」

医薬品が患者さんに届くまで品質を維持するため、日常業務が適切に実施されているかを定期的に確認する自己点検が重要です。

自己点検の目的は、問題が発生してから対応するのではなく、問題の芽を早期に発見し、改善することにあります。

自己点検で確認する主な項目

① 温度管理

  • 温度記録は毎日確認されているか
  • 温度逸脱時の対応記録があるか
  • 温度計・ロガーの校正期限は有効か

② 倉庫環境

  • 医薬品の直置きはないか
  • 清掃状態は良好か
  • 防虫・防鼠対策が維持されているか
  • 不要物が保管されていないか

③ 文書・記録

  • 手順書は最新版か
  • 点検記録に漏れや未記入はないか
  • 訂正方法は適切か(修正液使用禁止など)

④ 入出庫・保管

  • ロット番号・使用期限の確認が実施されているか
  • FEFO(使用期限の早いものから出庫)が守られているか
  • 隔離品が適切に管理されているか

⑤ 教育訓練

  • 必要なGDP教育を受講しているか
  • 新任者教育の記録はあるか

自己点検で問題が見つかったら

重要なのは「なぜ起きたのか」を考えることです。

例えば、

温度記録が未記入だった

という結果だけでは改善にはつながりません。

原因を確認すると、

  • 記録時間が業務と重なっていた
  • 担当者が不在だった
  • 手順が分かりにくかった

など、本当の原因が見えてきます。

改善活動の進め方

改善は次の流れで実施します。

  1. 問題を発見する
  2. 原因を分析する
  3. 改善策を決定する
  4. 実施する
  5. 効果を確認する
  6. 必要なら再改善する

このサイクルを継続することで、品質システムはより強固になります。

改善の具体例

指摘事項 改善例
温度記録漏れ 記録時間を固定し、アラーム通知を設定する
清掃記録漏れ チェックリストを見直し、責任者確認欄を追加する
直置き発生 パレットを追加し、保管場所を明確化する
手順書が古い 最新版へ改訂し、教育を実施する
FEFO未実施 ラベル表示や棚配置を見直す

自己点検で大切な考え方

自己点検は「監査に備えるため」だけではありません。

日頃から業務を見直し、小さな問題を改善し続けることで、

  • 医薬品品質の維持
  • 患者さんへの安全な供給
  • GDP要求事項への適合
  • 継続的改善

を実現できます。

「問題を隠す」のではなく、「問題を見つけて改善する文化」を育てることが、医薬品GDPにおける自己点検の最大の目的です。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

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