なぜ入退室記録が必要なのか
医薬品は、人の健康や命に関わる製品です。
そのため、倉庫内へ無関係な人が立ち入ったり、不適切な作業が行われたりすると、以下のようなリスクが発生します。
- 異物混入
- 盗難
- 偽造医薬品の混入
- 温度管理エリアへの不正侵入
- 在庫改ざん
- 情報漏えい
特にGDPでは、「誰が関与したか追跡できること(トレーサビリティ)」が求められるため、入退室記録は重要な証拠になります。

こんにちは。
今回は入退室記録について考えてみましょう。
医薬品倉庫では、「誰が・いつ・どこに入ったか」を記録する“入退室管理”が非常に重要です。
これは単なる防犯対策ではなく、医薬品GDPの基本である「品質保証」と「セキュリティ確保」に直結しています。
医薬品は、人の健康や命に関わる製品です。
そのため、倉庫内へ無関係な人が立ち入ったり、不適切な作業が行われたりすると、以下のようなリスクが発生します。
特にGDPでは、「誰が関与したか追跡できること(トレーサビリティ)」が求められるため、入退室記録は重要な証拠になります。
入退室記録には、一般的に以下を残します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 氏名 | 入室した人物 |
| 所属 | 社員・委託業者・来訪者など |
| 入室日時 | 何時に入ったか |
| 退室日時 | 何時に出たか |
| 入室目的 | 点検、清掃、作業など |
| 立会者 | 来訪者の場合 |
| 対象エリア | 冷所、保管室など |
以下の区域は、重点的な管理対象になります。
これらはアクセス権限を限定し、「関係者以外立入禁止」を徹底します。
現場では、次のような問題が起こりやすいです。
記録漏れ
「少し入っただけだから」と未記入になるケース。
共連れ入室
許可を持たない人が、一緒に扉を通過するケース。
退室時間未記入
後追い調査ができなくなる原因になります。
来訪者管理不足
業者や点検員の記録が曖昧。
ICカードや生体認証の活用
自動記録化により、記入漏れを減らせます。
来訪者ルールの明確化
などをルール化します。
定期監査
入退室記録と実際の作業記録を照合し、不整合がないか確認します。
GDPでは、「問題が起きないこと」だけでなく、
“問題発生時に追跡できること”
が非常に重要です。
入退室記録は、
を支える基礎記録と言えます。
日常業務では軽視されやすい部分ですが、査察では細かく確認されるポイントでもあります。
「記録を残す文化」を現場全体で徹底することが、GDP運用の安定につながります。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
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