基本的な考え方
GDPでは、医薬品が「清潔で、昆虫やネズミなどの小動物による汚染がない状態」で保管されることを求めています。単に虫を殺すのではなく、「入れない・発生させない・定着させない」という考え方がベースとなります。

こんにちは。
今回は倉庫の防虫対策について考えてみたいと思います。
医薬品GDPガイドラインにおいて、倉庫の防虫・防鼠対策は、製品の品質保持と汚染防止のために極めて重要な項目です。
GDPでは、医薬品が「清潔で、昆虫やネズミなどの小動物による汚染がない状態」で保管されることを求めています。単に虫を殺すのではなく、「入れない・発生させない・定着させない」という考え方がベースとなります。
■ 構造的対策(ハード面)
シャッター・ドックシェルター: 搬入口に隙間を作らない。エアカーテンやシートシャッターの設置が有効です。
防虫網: 通気口や窓には細かいメッシュの網を設置します。
隙間の封鎖: 壁のひび割れ、配管の貫通部、ドア下部の隙間などをシーリング材や防虫ブラシで塞ぎます。
光源の管理: 外部に漏れる光を抑える、または誘虫性の低いLED照明を採用します。
■ 運用の徹底(ソフト面)
整理・整頓・清掃(3S): 虫の餌となるゴミや埃を徹底的に排除します。特にパレットの下や隅は要注意です。
段ボール管理: 外部から持ち込まれる段ボールには卵や幼虫が付着しているリスクがあるため、保管エリアへの持ち込みを制限するか、速やかに廃棄します。
水溜りの防止: 排水溝の清掃を定期的に行い、ボウフラなどの発生を防ぎます。
■ モニタリングと記録
トラップの配置: 捕虫器や粘着トラップを適切な位置に配置します。
定期点検: 専門業者による定期的な調査を行い、「どの種類が・どこで・何匹捕まったか」を記録します。
トレンド分析: 記録をグラフ化し、異常発生がないか、対策の効果が出ているかを評価します。これはGDP査察時にも重要な証跡となります。
| 項目 | 内容 |
| 委託業者の管理 | 専門業者と契約しているか、その報告書を確認・承認しているか。 |
| SOP(標準作業手順書) | 防虫対策の手順、頻度、異常時の対応が明文化されているか。 |
| 逸脱管理 | 規定数以上の虫が捕獲された際、原因究明と改善策(CAPA)が講じられているか。 |
| 殺虫剤の使用 | 医薬品に薬剤が飛散しないよう、安易な噴霧は避けられているか。 |
注意点 医薬品倉庫では、薬剤の散布(くん煙など)は製品への化学的汚染リスクがあるため、原則として「最終手段」です。まずは環境整備による予防を優先してください。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
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