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医薬品GDPの防虫・防鼠管理標準作業手順書

2026/03/02(2026/02/25)
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医薬品GDP
医薬品GDPの防虫・防鼠管理標準作業手順書

こんにちは。

今回は防虫・防鼠管理標準作業手順書について考えてみましょう。

 

1. 目的

本手順書は、倉庫内における有害生物(昆虫、ネズミ、鳥類等)による医薬品への汚染および被害を防止し、製品の品質と安全性を確保することを目的とする。

2. 適用範囲

本手順書は、当センターにおける全ての保管エリア、荷受・配送エリア、およびその周辺環境に適用する。

3. 役割と責任

  • 製造販売責任者(または倉庫責任者): 防虫管理計画の承認および管理状況の最終確認を行う。

  • 管理担当者: 専門業者との連携、日常点検の実施、記録の保管、異常時の報告を行う。

  • 専門業者: トラップの保守、同定(種別の特定)、トレンド分析報告書の作成を行う。

 

4. 実施事項

4.1 進入防止策(防除)

  • 開口部の管理: 搬入口のシャッターは、作業時以外は常に閉鎖する。

  • 隙間管理: 壁、床、配管貫通部に隙間を発見した場合は、速やかに補修を行う。

  • 環境整備: 建物周囲に雑草を茂らせず、水溜りが発生しないよう排水溝を清掃する。

 

4.2 モニタリング

  • トラップ設置: 以下のトラップを平面図に基づき設置する。

    • ライトトラップ: 飛翔昆虫用(入口付近など)

    • 防鼠トラップ: ネズミ用(毒餌は原則禁止とし、粘着板を使用する)

  • 点検頻度: 日常点検:担当者が目視で異常がないか確認する。

    • 定期点検:専門業者が月1回(または四半期に1回)回収・集計を行う。

 

4.3 清掃・廃棄物管理

  • 清掃: 定期清掃計画に基づき、特にパレット下部や棚の裏側の除塵を行う。

  • 廃棄物: ゴミ箱は蓋付きを使用し、当日のゴミは当日中に指定の集積場へ搬出する。

 

5. 異常時の対応(逸脱管理)

以下の場合は「異常」と見なし、品質部門へ報告のうえ原因究明と是正措置(CAPA)を行う。

  • 管理基準値(例:特定のトラップで前回比2倍以上の捕獲など)を超えた場合。

  • 製品付近で直接的な虫の死骸や糞が発見された場合。

  • ネズミの侵入痕跡が認められた場合。

6. 記録の保管

以下の記録を作成し、規定の期間(例:5年間)保管する。

  • 防虫・防鼠モニタリング記録(トレンド分析含む)

  • 専門業者による作業報告書

  • 清掃実施記録

運用のアドバイス

  • 「毒餌」の禁止: 倉庫内で殺鼠剤(毒餌)を使用すると、ネズミが製品の裏で死んで腐敗し、二次汚染の原因になるため、GDP環境下では粘着トラップが推奨されます。

  • 配置図の作成: SOPの附帯資料として、トラップの番号を記した「トラップ配置図」を必ず作成してください。査察時に「どこを管理しているか」を即座に示せます。

  • トレンド分析: 年に一度、季節ごとの捕獲数の推移をグラフ化してください。「夏場に飛翔昆虫が増えるからシャッターの開放時間を短縮した」といった改善実績(PDCA)があると、査察官への強力なアピールになります。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

 

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