メディカルロジスティクスサイト

トップページ > 物流コラム

【ご挨拶】命をつなぐ物流の責任― 株式会社丸総 コラム 第1回 ―

2025/05/28
0
医薬品輸送GDPBCP
【ご挨拶】命をつなぐ物流の責任― 株式会社丸総 コラム 第1回 ―

はじめまして。
丸総株式会社のWebサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。

私たちは長年にわたり、医薬品を中心とする専門性の高い物流を担い、全国の医療機関のもとへ確実に商品を届けてまいりました。
このたび、自社の取り組みや業界全体の課題をより広く共有するため、本コラムをスタートいたします。

第1回のテーマは、いま物流業界が直面している課題と、物流会社としての私たちの役割です。


 

■ 日本の物流が抱える3つの大きな課題

日本の物流業界は今、構造的な危機に直面しています。
私たち物流の現場に身を置く者として、特に以下の3つの課題を深刻に受け止めています。

1. 高齢化と若年層の離職傾向

とくにドライバー不足が顕著です。
高齢化が進む一方で、若者がこの職を敬遠しがちなのは、「きつい」「報われない」というイメージが先行しているためだと感じています。

しかし、物流は単なる運搬ではありません。
命を支える最後の工程であり、社会インフラそのものです。
この価値がもっと社会に理解されるよう、業界全体での意識改革が求められています。

2. 人材不足と継続困難な現場

慢性的な人手不足は、特に繁忙期や緊急時に深刻な影響を及ぼします。
医薬品物流のように、温度管理やタイムラインが厳格な分野では、1人の欠員がサプライチェーン全体に影響を与えることもあります。

私たち丸総は、効率的なルート設計・輸配送体制の見直しに取り組むと同時に、
「誇りを持てる仕事」として物流業を再定義し、持続可能な人材育成にも注力しています。

3. 危機対応力の不十分さ

気候変動、地震、水害、パンデミック、サイバー攻撃…。

 今や物流には「緊急時に止まらない強さ」が求められています。

特に医薬品においては、供給の中断は患者様の命に直結するリスクです。
「なんとかなる」という希望的観測では乗り切れない時代が、すでに始まっています。


 

■ 医薬品物流だからこそ、“流通を止めない”覚悟がある

私たち丸総は、医薬品物流に特化した会社として、日々こう考えています。

絶対に流通を止めない。
それは業務命令ではなく、“誇りと責任”です。

例えば、ある薬が中小メーカーにしか作れないとします。
その流通が止まれば、代替薬の手配が必要になり、患者様や医療機関には大きな負担がかかります。
たとえジェネリックであっても、簡単に変えてよいものではないのです。

私たちは、「平時」と「有事」の両方を見据えたBCP(事業継続計画)を強化し、
災害時・緊急時でも確実に届ける物流体制を構築しています。
それは、輸送ルートの多様化、倉庫の地域分散、冷蔵・冷凍帯の冗長性、そして何より人と人との現場力に支えられています。


 

■ 和の力を結集する時

「のど元過ぎれば熱さを忘れる」。
これは日本人の悪い癖かもしれません。

しかし私たちは忘れてはなりません。
震災、水害、パンデミック。
そのたびに物流がどれほど社会を支えてきたか。

今こそ、“和”の精神で自治体、医療機関、メーカー、卸、小売、そして物流が連携し、
世界に誇れる災害対応体制と供給ネットワークを築いていく時です。
それが丸総の信じる物流の未来であり、使命です。


 

■ 最後に

私たち丸総は、物流を通して**社会の「安心」と「健康」**を支えています。
それはどんな時でも、必要な医薬品を必要な場所へ確実に届けることです。
この使命を胸に、これからも物流の最前線で挑戦を続けてまいります。

今後も、本コラムを通じてさまざまな視点から物流の重要性や丸総の取り組みを発信してまいります。
引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。

お問い合わせ

「医薬品輸送、配送、保管」「持続可能な物流」など、
次世代の物流環境に対応した体制構築をサポートいたします。
安心・安全な物流パートナーをお探しなら、ぜひ一度お問い合わせください。

メディカル担当

電話:0548-32-0770

e-mail:sales@marusoh-el.co.jp

お問い合わせ

医薬品・医療機器の物流に関することや資料請求はお気軽にお問い合わせください