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医薬品GDPのトレーサビリティ

2026/05/14(2026/04/23)
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医薬品GDP
医薬品GDPのトレーサビリティ

こんにちは。

今回はトレーサビリティについて考えてみましょう。

トレーサビリティは、患者さんの手元に届く薬の「安全性」と「品質」を担保するための最重要項目の一つです。

医薬品GDPにおけるトレーサビリティとは?

一言で言えば「その薬が、いつ、どこで、誰によって、どのように扱われたか」を、川上(製造元)から川下(医療機関・薬局)まで完全に遡れる(または追える)状態を指します。

GDPガイドラインでは、単に「どこに運んだか」だけでなく、輸送中の「温度管理」や「偽造品の混入防止」といった品質保持の記録も、トレーサビリティの一部として厳格に求めています。

なぜトレーサビリティが必要なのか?(3つの目的)

① 偽造医薬品(カウンターフェイト)の混入防止
正規の流通経路を明確に記録することで、途中で不純物や偽物が紛れ込む隙をなくします。もし不審な製品が見つかっても、ルートを遡れば「どこで入れ替わったか」が特定できます。

② 迅速かつ確実な回収(リコール)
万が一、製造工程や流通段階で不備が見つかった際、対象となるロット番号の薬が「今どこの倉庫にあり、どの薬局に納品されたか」を即座に特定し、被害を最小限に抑えるためです。

③ 品質保持の証明(温度管理の可視化)
バイオ医薬品など温度変化に弱い製品において、工場を出てから薬局に着くまでの「温度ログ」を製品と紐付けて管理します。これが欠けると、たとえ見た目が正常でも「品質が担保されている」とはみなされません。

実務で求められる具体的な記録事項

GDPガイドラインに基づき、以下の情報は「消えない・改ざんできない」方法で記録し、一定期間保管する必要があります。

  • 製品情報: 品名、数量、ロット番号、有効期限

  • 取引情報: 購入・販売日、取引先の名称・住所

  • 物流情報: 配送業者、輸送時の温度記録、異常発生の有無

近年のトレンド:ICTとバーコードの活用

かつては紙の伝票が主流でしたが、現在はデジタル化が急務となっています。

  • 新バーコード(GS1データバー): 箱に印字されたバーコードをスキャンするだけで、個体識別番号や有効期限、ロット番号が自動的にシステムに取り込まれます。これにより、ヒューマンエラーを防ぎつつ高精度なトレーサビリティが実現しています。

  • デジタル・マッピング: 輸送中のトラックや倉庫内の温度をリアルタイムで監視し、異常があれば即座にアラートを出す仕組みが導入されています。

まとめ

医薬品GDPにおけるトレーサビリティは、単なる荷物追跡ではありません。それは、命に関わる製品のバトンをつなぐ記録であり、万が一の際のセーフティネットです。

卸業者や物流業者は、この記録を完璧に残すことで、日本の医療の信頼性を底上げしていると言えます。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

  • BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)

医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

医薬品物流の見直し、ぜひ丸総にご相談ください

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