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医薬品GDPの空調機管理

2026/06/09(2026/05/15)
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医薬品輸送GDP
医薬品GDPの空調機管理

こんにちは。

今回は空調機管理について考えてみましょう。

医薬品倉庫において空調機は、単なる「暑さ寒さ対策」ではありません。
医薬品の品質を守るための重要設備であり、適切な管理・点検・記録が求められます。

特に近年は、夏場の猛暑や急激な気温変化により、空調トラブルがそのまま品質リスクにつながるケースも増えています。

なぜ空調管理が重要なのか

医薬品には、それぞれ定められた保管温度があります。

例えば、

  • 室温品(1〜30℃)
  • 定温品(15〜25℃)
  • 冷所品(2〜8℃)

などがあり、基準を外れると品質へ影響する可能性があります。

空調機の不具合によって、

  • 倉庫内温度の上昇
  • 湿度異常
  • 結露発生
  • 一部エリアだけ高温化

などが発生すると、医薬品の安定性に影響を与える恐れがあります。

「空調が止まった」だけではなく、
「どの範囲に、どれだけ影響したか」を把握することがGDPでは重要になります。

空調機管理の主なポイント

① 温湿度の継続監視

空調機が正常に動いていても、実際の倉庫環境が適正とは限りません。

そのため、

  • 温度ロガー
  • 温湿度計
  • 自動監視システム

などを用いて、継続的な監視を行います。

特に注意すべき場所は、

  • 出入口付近
  • 日当たりの強い場所
  • 高所ラック上部
  • 空調吹出口周辺
  • 壁際

など、温度ムラが起きやすい場所です。

② フィルター清掃

空調フィルターの汚れは、

  • 冷暖房効率低下
  • 電力増加
  • 異臭発生
  • 粉塵飛散

につながります。

さらに、フィルター詰まりによって空気循環が悪化すると、倉庫内温度にムラが発生することがあります。

GDPでは衛生管理も重要なため、定期清掃と記録管理が必要です。

③ 定期点検と保守

空調機は「動いているから問題ない」では不十分です。

以下のような予防保全が重要になります。

  • 異音確認
  • 振動確認
  • ドレン排水確認
  • 冷媒漏れ確認
  • 設定温度確認
  • 警報履歴確認

特にドレン不良による水漏れは、段ボールや医薬品汚染につながるため注意が必要です。

④ 空調停止時の対応手順

停電や故障で空調が停止した場合、迅速な初動対応が求められます。

主な対応例:

  • 温度上昇状況確認
  • 温度記録保存
  • 影響範囲特定
  • 管理者への報告
  • 医薬品隔離判断
  • 保冷対応
  • 修理依頼

GDPでは「何が起きたか」だけでなく、

  • いつ
  • どこで
  • どのくらい
  • 何を実施したか

を記録として残すことが重要です。

夏場に特に注意するポイント

夏場は、

  • シャッター開閉
  • トラック接車
  • 外気流入
  • 西日
  • 作業人数増加

などにより、想像以上に室温が上昇します。

特に午後は空調能力が追いつかず、一部エリアだけ高温になるケースがあります。

そのため、

  • 早朝からの予冷運転
  • シャッター開放時間短縮
  • スポットクーラー活用
  • 温度異常アラーム設定

などの対策が有効です。

GDPで重要なのは「記録」

GDPでは、

「ちゃんとやった」
ではなく、

「実施した証拠が残っている」

ことが重要です。

そのため、

  • 点検記録
  • 清掃記録
  • 温度記録
  • 故障記録
  • 修理記録
  • 教育記録

を適切に保管する必要があります。

まとめ

空調機管理は、単なる設備管理ではなく、
「医薬品品質を守るための品質管理」です。

小さな異常でも放置すると、

  • 温度逸脱
  • 品質リスク
  • 出荷停止
  • クレーム
  • 回収

につながる可能性があります。

日常点検・温湿度監視・記録管理を継続し、
「異常を早く見つける仕組み」を作ることが、GDP対応では非常に重要です。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

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