なぜ空調管理が重要なのか
医薬品には、それぞれ定められた保管温度があります。
例えば、
- 室温品(1〜30℃)
- 定温品(15〜25℃)
- 冷所品(2〜8℃)
などがあり、基準を外れると品質へ影響する可能性があります。
空調機の不具合によって、
- 倉庫内温度の上昇
- 湿度異常
- 結露発生
- 一部エリアだけ高温化
などが発生すると、医薬品の安定性に影響を与える恐れがあります。
「空調が止まった」だけではなく、
「どの範囲に、どれだけ影響したか」を把握することがGDPでは重要になります。

こんにちは。
今回は空調機管理について考えてみましょう。
医薬品倉庫において空調機は、単なる「暑さ寒さ対策」ではありません。
医薬品の品質を守るための重要設備であり、適切な管理・点検・記録が求められます。
特に近年は、夏場の猛暑や急激な気温変化により、空調トラブルがそのまま品質リスクにつながるケースも増えています。
医薬品には、それぞれ定められた保管温度があります。
例えば、
などがあり、基準を外れると品質へ影響する可能性があります。
空調機の不具合によって、
などが発生すると、医薬品の安定性に影響を与える恐れがあります。
「空調が止まった」だけではなく、
「どの範囲に、どれだけ影響したか」を把握することがGDPでは重要になります。
① 温湿度の継続監視
空調機が正常に動いていても、実際の倉庫環境が適正とは限りません。
そのため、
などを用いて、継続的な監視を行います。
特に注意すべき場所は、
など、温度ムラが起きやすい場所です。
② フィルター清掃
空調フィルターの汚れは、
につながります。
さらに、フィルター詰まりによって空気循環が悪化すると、倉庫内温度にムラが発生することがあります。
GDPでは衛生管理も重要なため、定期清掃と記録管理が必要です。
③ 定期点検と保守
空調機は「動いているから問題ない」では不十分です。
以下のような予防保全が重要になります。
特にドレン不良による水漏れは、段ボールや医薬品汚染につながるため注意が必要です。
④ 空調停止時の対応手順
停電や故障で空調が停止した場合、迅速な初動対応が求められます。
主な対応例:
GDPでは「何が起きたか」だけでなく、
を記録として残すことが重要です。
夏場は、
などにより、想像以上に室温が上昇します。
特に午後は空調能力が追いつかず、一部エリアだけ高温になるケースがあります。
そのため、
などの対策が有効です。
GDPでは、
「ちゃんとやった」
ではなく、
「実施した証拠が残っている」
ことが重要です。
そのため、
を適切に保管する必要があります。
空調機管理は、単なる設備管理ではなく、
「医薬品品質を守るための品質管理」です。
小さな異常でも放置すると、
につながる可能性があります。
日常点検・温湿度監視・記録管理を継続し、
「異常を早く見つける仕組み」を作ることが、GDP対応では非常に重要です。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
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