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医薬品GDPと雨

2026/06/04(2026/05/21)
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医薬品GDP
医薬品GDPと雨

こんにちは。

今回は雨について考えてみましょう。

医薬品物流では、温度管理ばかりに目が向きがちですが、「雨」も品質リスクの大きな要因です。
特に梅雨時期や台風シーズンでは、わずかな濡れが包装破損、ラベル剥離、カビ、段ボール強度低下につながり、最終的には医薬品の品質保証に影響を及ぼします。

なぜ雨対策が必要なのか

医薬品GDPでは、「製品が流通過程で品質を損なわないこと」が求められます。

雨による代表的なリスクは次の通りです。

  • 外装段ボールの軟化・崩れ
  • GS1バーコードやロット表示のにじみ
  • 添付文書の湿潤
  • ラベル剥離
  • カビや臭気発生
  • パレット下部の浸水
  • 冷蔵品への結露影響
  • 返品医薬品の汚染リスク

「中身が無事だから問題ない」では済まないのがGDPの考え方です。
外観異常や識別不能は、品質保証上の重大な問題になります。

倉庫での雨対策ポイント

1,シャッター周辺の浸水対策

雨の日はシャッター下から水が侵入しやすくなります。

確認ポイント:

  • 排水溝にゴミが詰まっていないか
  • シャッター下に隙間がないか
  • 吸水マットが機能しているか
  • 水たまりができていないか

特に低床倉庫では、豪雨時に雨水が逆流することがあります。

2,荷受け時の確認

入荷車両からの荷降ろし時は最も濡れやすい場面です。

注意点:

  • トラック荷台への雨吹込み
  • ストレッチフィルム破れ
  • パレット天面の濡れ
  • 段ボール底面の吸水

荷受担当者は「数量確認」だけでなく、濡損確認も必要です。

濡れを発見した場合は:

  • 隔離
  • 写真記録
  • 管理者報告
  • 出荷可否判定

を速やかに行います。

出荷時の雨対策

1,積込み時間を短縮する

シャッター開放時間が長いほど、庫内への湿気流入が増えます。

そのため:

  • 出荷順に事前整列
  • 積込ルート整理
  • ドライバーとの連携
  • 一時仮置き削減

が重要になります。

2,パレット保護

雨天時は通常以上に防水保護を強化します。

具体例:

  • 天面ラップ追加
  • 防水シート使用
  • パレット下部への防湿対策
  • 冷蔵品への結露対策

特に紙包装製品は湿気に弱いため注意が必要です。

配送車両の確認

車両状態の点検

意外に多いのが「車両からの雨漏り」です。

確認項目:

  • 荷台天井の漏れ
  • 扉パッキン劣化
  • 荷台床の水溜まり
  • 幌車の破損

雨天時だけ発生する不具合もあるため、定期点検が重要です。

雨の日に増えるGDPリスク

結露

冷蔵医薬品では特に注意が必要です。

外気温と庫内温度差によって:

  • 製品表面結露
  • ラベル湿潤
  • 箱潰れ

が発生します。

急激な温度変化を避ける運用が求められます。

教育で伝えるべきポイント

現場教育では、次の認識を共有することが重要です。

「少し濡れただけ」は危険な考え方です。

GDPでは:

  • 読める
  • 識別できる
  • 清潔である
  • 品質保証できる

状態を維持しなければなりません。

雨対策は単なる清掃や整理整頓ではなく、「品質保持活動」の一部です。

まとめ

医薬品GDPにおける雨対策は、

  • 濡らさない
  • 湿気を持ち込まない
  • 異常を見逃さない
  • 記録を残す

ことが基本になります。

特に梅雨・台風・ゲリラ豪雨の時期は、通常時よりも一段高い警戒レベルで運用することが重要です。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

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