なぜ雨対策が必要なのか
医薬品GDPでは、「製品が流通過程で品質を損なわないこと」が求められます。
雨による代表的なリスクは次の通りです。
- 外装段ボールの軟化・崩れ
- GS1バーコードやロット表示のにじみ
- 添付文書の湿潤
- ラベル剥離
- カビや臭気発生
- パレット下部の浸水
- 冷蔵品への結露影響
- 返品医薬品の汚染リスク
「中身が無事だから問題ない」では済まないのがGDPの考え方です。
外観異常や識別不能は、品質保証上の重大な問題になります。

こんにちは。
今回は雨について考えてみましょう。
医薬品物流では、温度管理ばかりに目が向きがちですが、「雨」も品質リスクの大きな要因です。
特に梅雨時期や台風シーズンでは、わずかな濡れが包装破損、ラベル剥離、カビ、段ボール強度低下につながり、最終的には医薬品の品質保証に影響を及ぼします。
医薬品GDPでは、「製品が流通過程で品質を損なわないこと」が求められます。
雨による代表的なリスクは次の通りです。
「中身が無事だから問題ない」では済まないのがGDPの考え方です。
外観異常や識別不能は、品質保証上の重大な問題になります。
1,シャッター周辺の浸水対策
雨の日はシャッター下から水が侵入しやすくなります。
確認ポイント:
特に低床倉庫では、豪雨時に雨水が逆流することがあります。
2,荷受け時の確認
入荷車両からの荷降ろし時は最も濡れやすい場面です。
注意点:
荷受担当者は「数量確認」だけでなく、濡損確認も必要です。
濡れを発見した場合は:
を速やかに行います。
1,積込み時間を短縮する
シャッター開放時間が長いほど、庫内への湿気流入が増えます。
そのため:
が重要になります。
2,パレット保護
雨天時は通常以上に防水保護を強化します。
具体例:
特に紙包装製品は湿気に弱いため注意が必要です。
車両状態の点検
意外に多いのが「車両からの雨漏り」です。
確認項目:
雨天時だけ発生する不具合もあるため、定期点検が重要です。
結露
冷蔵医薬品では特に注意が必要です。
外気温と庫内温度差によって:
が発生します。
急激な温度変化を避ける運用が求められます。
現場教育では、次の認識を共有することが重要です。
「少し濡れただけ」は危険な考え方です。
GDPでは:
状態を維持しなければなりません。
雨対策は単なる清掃や整理整頓ではなく、「品質保持活動」の一部です。
医薬品GDPにおける雨対策は、
ことが基本になります。
特に梅雨・台風・ゲリラ豪雨の時期は、通常時よりも一段高い警戒レベルで運用することが重要です。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
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