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医薬品GDPの在庫管理

2026/04/28(2026/04/10)
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医薬品GDP
医薬品GDPの在庫管理

こんにちは。

今日は在庫管理について考えてみましょう。

医薬品GDPにおける在庫管理は、「数を合わせる作業」ではなく、医薬品の品質・有効性・安全性を守るための重要な品質管理活動です。日本の医薬品GDPガイドラインでも、保管条件の維持、期限管理、棚卸、異常時対応が求められています。

基本は「品質を守りながら保管する」こと

医薬品は温度・湿度・光・衝撃の影響を受けやすいため、在庫管理の前提として適切な保管環境が必要です。

主な管理ポイント

  • 室温・冷所・遮光など保管条件の遵守
  • 倉庫内の温湿度記録
  • 保管場所の清潔維持
  • 盗難・紛失防止(施錠、入退室管理)
  • 他製品との混在防止

重要
在庫があっても、品質が劣化していれば出荷できません。
「保管」と「品質保証」はセットで考える必要があります。

期限管理は最重要

GDPでは、FEFO(使用期限順先出し)またはFIFO(先入れ先出し)による管理が求められています。例外がある場合は記録が必要です。

実務でのポイント

  • ロットごとの使用期限を登録
  • 短期限品を優先出荷
  • 期限切迫品を早期抽出
  • 期限切れ品の誤出荷防止

  • 使用期限6か月未満 → 要注意表示
  • 使用期限3か月未満 → 販売可能在庫から除外検討

ロット管理で追跡性を確保

医薬品は、回収や品質問題に備えてトレーサビリティ(追跡性)が必須です。

管理すべき情報

  • 製品名
  • 規格
  • ロット番号
  • 入荷日
  • 使用期限
  • 保管場所
  • 出荷先

メリット

  • 回収時の迅速対応
  • 異常品の特定
  • 出荷履歴確認

不適合品は必ず区分保管

通常在庫と混在すると重大事故につながります。

隔離対象

  • 破損品
  • 汚損品
  • 温度逸脱品
  • 使用期限切れ品
  • 回収対象品
  • 品質確認待ち品

対応

  • 明確なラベル表示
  • 専用区画で保管
  • 誤出荷防止措置

定期棚卸で差異を見逃さない

GDPでは、定期的な棚卸の実施と、異常時の調査・記録が求められます。

棚卸で確認すること

  • 帳簿在庫と実在庫の一致
  • ロット違いの有無
  • 期限切迫品の有無
  • 外装破損
  • 温度記録異常

差異が出たら

  • 原因調査(誤出荷、誤入力、紛失)
  • 是正処置
  • 再発防止策の実施

現場でよくある注意点

よくあるミス

  • 古い在庫が奥に残る
  • 棚表示ミス
  • 冷所品の戻し忘れ
  • 入荷時の検品漏れ
  • 棚卸の形だけ実施

対策

  • 棚番管理の徹底
  • ハンディ端末活用
  • ダブルチェック
  • 教育訓練の継続

まとめ

医薬品GDPの在庫管理で大切なのは、
「ある・ない」ではなく、「安全な状態で、必要な時に、確実に出せること」です。

ポイントは次の5つです。

  • 適切な保管環境
  • FEFO/FIFO管理
  • ロット追跡
  • 不適合品の隔離
  • 定期棚卸と記録

これらを徹底することで、医薬品の品質を守り、患者さんへの安定供給につながります。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

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医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

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