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医薬品GDPのトラブル

2026/05/11(2026/04/20)
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医薬品GDP
医薬品GDPのトラブル

こんにちは。

今回はトラブルについて考えてみたいと思います。

トラブルは、単なるミスではなく、品質や安全性に直結する重大なリスクです。

医薬品GDPにおけるトラブルとは

GDPにおけるトラブルとは、「医薬品の品質・完全性・トレーサビリティが損なわれる可能性のある事象」を指します。

つまり、

  • 温度がズレた
  • どこにあるかわからない
  • 汚染の可能性がある
    こういったものはすべて“トラブル”として扱います。

主なトラブル事例とポイント

① 温度逸脱(最も多い)

内容

  • 保管温度(例:2〜8℃)を逸脱
  • 輸送中の温度上昇・低下

原因

  • 冷蔵設備の故障
  • ドア開閉の頻発
  • 温度ロガー未確認

対応の基本

  • 逸脱時間・最大温度の確認
  • 製品影響評価(メーカー照会含む)
  • 出荷停止・隔離

すぐ使えるかどうかではなく
品質に影響がないと証明できるかが判断基準

② 誤出荷・誤ピッキング

内容

  • 別ロット・別製品の出荷
  • 数量ミス

原因

  • ラベル確認不足
  • 類似品の取り違え
  • ダブルチェック不備

対応の基本

  • 回収(リコール)リスクの評価
  • トレーサビリティ確認
  • 再発防止(バーコード化など)

GDPでは誰にどのロットが行ったかが追えることが必須

③ 異物混入・汚染

内容

  • ほこり、虫、毛髪などの混入
  • 外装破損による汚染リスク

原因

  • 清掃不備
  • 防虫防鼠対策不足
  • 作業ルール違反

対応の基本

  • 当該ロットの隔離
  • 原因調査(環境・人・設備)
  • 清掃・衛生管理の見直し

見つかった時点でアウトではなくなぜ起きたかの追及が重要


④ 在庫差異・紛失

内容

  • 帳簿と実在庫が合わない
  • 製品の所在不明

原因

  • 入出庫記録ミス
  • 無断移動
  • システム入力遅れ

対応の基本

  • ロケーション単位での棚卸
  • 出入庫履歴の追跡
  • 管理手順の強化

特に医薬品は紛失=不正流通リスクとして扱われる

⑤ 輸送時の破損・逸脱

内容

  • 梱包破損
  • 高温・低温曝露
  • 積み付け不良

原因

  • 梱包設計不備
  • 積載方法の問題
  • 外気環境の影響

対応の基本

  • 受入時検品の徹底
  • 輸送条件の再評価
  • 委託業者の教育

輸送も保管の延長同じ品質管理が求められる

トラブル対応の基本フロー(GDP的考え方)

  1. 検知(気づく)
  2. 隔離(拡大防止)
  3. 記録(事実の整理)
  4. 評価(品質への影響判断)
  5. 是正・予防(CAPA)

重要なのは「隠さない・すぐ報告・記録を残す」文化

現場での重要ポイント

  • トラブルは「ゼロにできない」前提で管理する
  • 小さな違和感も記録する
  • ヒヤリハットを共有する
  • 属人化を防ぐ(ルール・仕組み化)

まとめ

医薬品GDPにおけるトラブルは、単なる作業ミスではなく
患者への影響につながる可能性のある重大事象です。

そのため、

  • 早期発見
  • 客観的な評価
  • 再発防止
    この3つを徹底することが、現場の品質レベルを大きく左右します。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

  • BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)

医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

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