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医薬品GDPにおいて、車両内で虫が発見された場合

2026/03/24(2026/03/13)
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医薬品GDP
医薬品GDPにおいて、車両内で虫が発見された場合

こんにちは。

今回は車両内で虫が発見された場合の対応について考えたいと思います。

車両内で虫が発見された場合は単なる「清掃不足」ではなく、品質への潜在的リスク(逸脱)として扱います。

発見時の初期対応(ドライバー・現場作業員)

虫を発見した瞬間、以下のステップを即座に踏む必要があります。

  1. 作業の中断(隔離)

    • 積み込み中であれば直ちに停止します。

    • すでに荷物が積まれている場合は、荷物への付着がないか外装を確認します。

  2. 現物の確保と写真撮影

    • 虫を潰さずに粘着テープなどで捕獲し、ジップ付袋等に保管します(同定調査のため)。

    • 発見場所、状況(生きていたか死んでいたか)をスマホ等で撮影します。

  3. 管理者への報告

    • 「いつ、どこで、何を見つけたか」を即座に運行管理者または品質管理責任者に報告します。

管理者の判断・是正フロー(逸脱管理)

報告を受けた管理者は、以下のフローで「出荷可否」と「原因究明」を判断します。

ステップA:リスク評価

  • 製品への影響確認: 医薬品の梱包(二次包装・三次包装)に侵入の形跡はないか?

  • 範囲の特定: その車両だけでなく、同時に停車していた他の車両やバース周辺に広がっていないか?

ステップB:是正処置(当面の対応)

  • 車両の消毒・再清掃: 専門業者による燻蒸や徹底洗浄を行い、再度チェックリストで合格するまで当該車両を使用禁止にします。

  • 代替車の手配: 配送遅延を防ぐため、清掃済みの別車両へ荷物を積み替えます(積み替え時の防虫対策も必須)。

ステップC:原因究明(CAPA:是正処置・予防処置)

  • 侵入経路の特定: 「ドアパッキンの劣化」「荷役中の開放放置」「前荷(混載時など)からの付着」など、真因を突き止めます。

  • 再発防止策の立案: * 清掃頻度の見直し

    • 防虫カーテンの設置

    • ドライバーへの再教育

逸脱処理の記録(査察対策)

GDP査察では、虫が出たことよりもその時どう適切に処理したかの記録が厳しく見られます。

記録すべき項目 内容の詳細
発生事象 発見日時、場所、虫の種類(同定結果)
製品への影響 該当する荷物のバッチ番号、外装の汚染の有無
実施した処置 車両の洗浄記録、専門業者による点検報告書
完了確認 再検査の結果、運行再開を許可した責任者の署名

現場で使える「緊急時連絡カード」のイメージ

ドライバーの運転席やダッシュボードに、以下のような簡潔な指示を掲示しておくと効果的です。

【緊急:害虫・異物発見時のルール】

  1. 止める: 積み込み・出発を中止する。

  2. 撮る・採る: 写真を撮り、現物を袋に入れて保管する。

  3. 呼ぶ: 運行管理者に「逸脱発生」を連絡し、指示を仰ぐ。 ※独断での殺虫剤散布は厳禁!(薬品汚染のリスクがあるため)

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

 

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