偽造医薬品とは
正規品と偽って流通される医薬品(成分違い・包装偽装・無効・有害成分含有など)で
健康被害のリスクが高く、医療の信頼を損なう事になります。
こんにちは。
毎日暑いですね。
今回のコラムは医薬品GDPガイドラインに基づき偽造医薬品を考えてみたいと思います。
2017年にハーボニー配合錠と言う高額な薬剤の偽造品が話題になりました。
政府としてそれ以前より適正流通に関する検討はされておりましたが
2018年にGDPガイドが正式に発表されました。
正規品と偽って流通される医薬品(成分違い・包装偽装・無効・有害成分含有など)で
健康被害のリスクが高く、医療の信頼を損なう事になります。
正規ルート外の取引(並行輸入業者・不正な返品品)、不適切な受入検品。外部からの持ち込み(内部不正など)などが考えられます。
医薬品の真正性・完全性・適合性を確保することが重要でありGDPガイドラインでは「偽造防止対策」も明記されています。
*受入時の対策
納品書とラベル・包装の一致確認
封緘(ふうかん)状態・ロット番号・有効期限の確認
偽造品の兆候(印字・ラベル・品質)のチェック
*保管中の管理
無断立ち入り防止(入退室管理)
監視カメラや警報システムによる不正アクセス対策
ロット・シリアル番号によるトレーサビリティ
*出荷時の管理
出荷先の正当性確認
シリアル番号との照合
返品医薬品の再流通防止措置
定期的な偽造品識別トレーニングや不審な製品や取引の報告ルートの明確化(内部通報制度など)が重要になります。
流通経路で発見された偽造医薬品はただちに物理的に隔離し、他の全ての医薬品から離れた専用区域などに保管し、適切に表示すること。
関連する全ての業務を文書化し記録を保管すること。
品質部門に即報告となります。
行政(PMDA・厚生労働省)への報告体制整備をしてください。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
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