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医薬品GDPと地震

2026/05/25(2026/05/14)
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医薬品GDP
医薬品GDPと地震

こんにちは

今回は地震について考えてみましょう。

医薬品GDPにおいて「地震対策」は、単なる防災活動ではなく、医薬品の品質・供給を維持するための重要管理項目です。
特に日本は地震が多く、倉庫・輸送・保管設備への影響が大きいため、平時からの備えが求められます。

医薬品GDPと地震対策

なぜ地震対策が重要なのか

地震が発生すると、医薬品物流では次のようなリスクが発生します。

  • 保管ラックの転倒
  • 医薬品の落下・破損
  • 温度管理機器の停止
  • 停電による冷蔵品の逸脱
  • 輸送網の寸断
  • 倉庫設備の損傷
  • 異物混入や汚染

GDPでは、
「医薬品の品質を維持したまま供給すること」
が求められるため、災害時でも品質保証を継続する必要があります。

倉庫での主な地震対策

① ラック転倒防止

医薬品倉庫では高所ラックを使用することが多く、地震時の転倒は重大事故につながります。

対策例:

  • ラックの床固定
  • 耐震補強
  • 落下防止バー設置
  • 重量物を下段へ配置
  • 高積み制限

特に輸液や重量ケース製品は、落下時の危険性が高いため注意が必要です。

② 医薬品落下防止

棚からの落下により、

  • 包装破損
  • ラベル損傷
  • 汚染
  • 使用不能

などが発生します。

そのため、

  • 滑り止め
  • ストッパー
  • コンテナ保管
  • 適正積載

などが重要になります。

温度管理リスク

冷蔵・冷凍品への影響

地震後は停電が発生しやすく、温度逸脱リスクが急激に高まります。

特に注意が必要なのは:

  • ワクチン
  • インスリン
  • バイオ医薬品
  • 温度管理輸液

などです。

必要な対策

  • 非常用電源
  • 温度ロガー常時監視
  • アラーム通知
  • 保冷材準備
  • 代替保管先の確保

GDPでは「逸脱発生後の対応」だけでなく、
逸脱を未然に防ぐ体制も重要視されます。

地震発生時の初動対応

まず行うこと

人命安全確認

最優先は従業員の安全です。

  • 避難
  • 点呼
  • 負傷確認

を迅速に行います。

次に実施すること

倉庫内確認

確認項目:

  • ラック異常
  • 医薬品落下
  • 温度異常
  • ガラス破損
  • 漏水
  • 異臭
  • 害虫侵入リスク

GDPで重要な「隔離」

地震後、落下や衝撃を受けた医薬品は、すぐに出荷してはいけません。

以下を実施します。

  • 一時隔離
  • 状態確認
  • 品質判定
  • 記録作成

外観上問題がなくても、衝撃履歴が不明な場合は慎重判断が必要です。

記録管理の重要性

GDPでは、

「何が起きたか」
「どう対応したか」

を記録する必要があります。

例:

  • 発生日時
  • 被害状況
  • 温度記録
  • 出荷停止範囲
  • 廃棄数量
  • 是正処置
  • 再発防止策

これらは監査や行政対応でも重要になります。

BCP(事業継続計画)との関係

地震対策はGDPだけでなく、BCPとも密接に関係します。

主な内容:

  • 代替倉庫
  • 代替輸送ルート
  • 緊急連絡網
  • 非常用電源
  • 優先出荷品選定

災害時でも医薬品供給を止めない体制づくりが求められます。

現場で特に重要なポイント

「地震後すぐ出荷しない」

現場では出荷遅延を避けようとして確認不足になりがちですが、

  • 温度確認
  • 外観確認
  • 落下有無
  • 設備異常

を確認するまでは出荷判断を慎重に行う必要があります。

まとめ

医薬品GDPにおける地震対策は、

  • 人命保護
  • 品質維持
  • 安定供給
  • 記録管理

を同時に実施する活動です。

特に日本では、

「地震は起こる前提」

で準備することが重要です。

平時から、

  • 倉庫設備点検
  • 温度管理体制
  • BCP整備
  • 教育訓練

を継続することで、災害時の品質リスクを大きく低減できます。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

 

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