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医薬品GDPの9月の注意点

2026/08/28(2026/08/21)
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医薬品GDP
医薬品GDPの9月の注意点

こんにちは。

今回は9月の注意点について考えてみましょう。

9月になると、朝晩は少し涼しくなり、「もう暑さは大丈夫だろう」と思いがちです。

しかし、医薬品物流の現場では、9月はまだ夏の影響が残っている一方、台風・秋雨など新しいリスクが加わる時期です。

特に注意したいのが、温度・湿度、輸送、倉庫環境、台風などの災害、そして夏場対策の終了タイミングです。

厚生労働省のGDPガイドラインでも、輸送中は医薬品の保管条件を維持し、温度逸脱や製品損傷が発生した場合には、定められた手順に従って報告・調査することが求められています。

「もう涼しいから」は危険

9月の倉庫では、外気温が下がってきても、建物内部や荷待ちスペース、トラック庫内などに夏の熱が残っていることがあります。

特に、

  • シャッター付近
  • 直射日光が当たる場所
  • 倉庫の上層部
  • 空調の風が届きにくい場所
  • トラックの荷室
  • 荷受け・出荷待ちエリア

などは、引き続き確認したいポイントです。

「9月になったから温度管理を緩める」のではなく、実際の温度データを見て判断することが重要です。

夏場の温度マッピング結果をもう一度活用する

9月は、温度マッピングで確認した「暑くなりやすい場所」を再確認する良いタイミングです。

例えば、

「この場所は7月・8月に温度が高かった」

「9月も同じ傾向があるか?」

「空調設定を変更しても問題ないか?」

という具合です。

GDPでは、保管区域について適切な温度条件を維持し、必要な場合には温度・湿度などの特別な保管条件を確認・監視する考え方が示されています。

過去のマッピング結果を「一度やったら終わり」にしないことがポイントです。

湿度にも注意

9月は気温が少し下がっても、雨の日には湿度が高くなることがあります。

特に注意したいのが、

  • 段ボール
  • ラベル
  • 包装資材
  • パレット
  • 倉庫内の壁・床
  • 水濡れしやすい場所

です。

段ボールが湿気を吸うと、強度低下やカビなどにつながる可能性があります。

そのため、

「温度は大丈夫」だけではなく「湿度・水濡れも大丈夫か」

という視点で倉庫を見ておくと安心です。

台風・大雨への備えを確認する

9月は台風の影響を考えた物流管理も重要です。

例えば、

  • 配送ルートの通行止め
  • 高速道路の通行規制
  • 配送遅延
  • 倉庫の浸水
  • 停電
  • 空調停止
  • 荷物の水濡れ
  • トラックの待機時間延長

などが考えられます。

ここで大切なのが、「配送できなくなった場合、どうするか」まで決めておくことです。

GDPでは、医薬品を破損、品質劣化、盗難から保護し、輸送中の温度条件を許容範囲に維持することが重要とされています。

したがって、台風時には単純に「配送を続ける」だけでなく、

安全に輸送できるのか、品質を維持できるのか

を判断する必要があります。

ドライバーへの9月教育も忘れない

9月はドライバーに対して、

「夏が終わったから温度管理は終了」

とならないよう注意します。

例えば、

「9月も車内・荷室温度を確認する」

「長時間の停車をできるだけ避ける」

「直射日光が当たる場所に医薬品を長時間置かない」

「台風・大雨時は無理な運行をしない」

といった内容を、朝礼やミーティングで再確認します。

夏場に発生した逸脱・ヒヤリハットを振り返る

9月は、夏場の反省を次の季節につなげる絶好のタイミングです。

例えば、

「7月にトラック荷室の温度が上昇した」

「8月に空調異常が発生した」

「荷待ち時間が長くなった」

「温度ロガーの電池切れがあった」

などがあれば、単に記録を残すだけでなく、

なぜ起きたのか?
来年も起こる可能性はないか?
手順を変更する必要はないか?

まで考えます。

GDPでは、自己点検で見つかった不備・欠陥について原因を明らかにし、必要に応じてCAPAを記録し、フォローアップすることが求められています。

9月は「秋冬への切り替え月」

そして、9月後半からは秋冬の準備も始めます。

例えば、

  • 空調設定の見直し
  • 温度ロガーの点検
  • 台風・停電時のBCP確認
  • 倉庫の雨漏り確認
  • シャッター・扉の点検
  • 防虫防鼠対策
  • 清掃状態の確認
  • 冬場の温度管理準備

などです。

つまり9月は、

「夏対策を終える月」ではなく、「夏の影響を確認しながら秋冬対策へ移行する月」

と考えると分かりやすいでしょう。

現場向けに一言でいうと

「9月だから大丈夫」ではなく、「9月だからこそ、夏の影響と秋のリスクを同時に見る」。

これが9月のGDP管理のポイントです。

特に、温度・湿度・台風・輸送遅延・停電・倉庫の水濡れについては、月初のミーティングなどで一度確認しておくとよいでしょう。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

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