輸送の位置づけ
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GDP(Good Distribution Practice)は、医薬品の流通過程における品質を守るための基準。
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輸送は「製造所から倉庫」「倉庫から医療機関・薬局」へと、患者に届くまでの重要なプロセス。
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適切に行わなければ、医薬品の効果や安全性を損なうリスクがある。

こんにちは。
医薬品に関して保管と輸送と言うものがあります。
今回は輸送について考えてみましょう。
GDP(Good Distribution Practice)は、医薬品の流通過程における品質を守るための基準。
輸送は「製造所から倉庫」「倉庫から医療機関・薬局」へと、患者に届くまでの重要なプロセス。
適切に行わなければ、医薬品の効果や安全性を損なうリスクがある。
温度管理:製剤ごとに決められた保存条件(例:2~8℃、常温15~25℃など)を維持。
防虫防鼠・清潔性:輸送容器や車両内を清潔に保ち、異物混入を防止。
セキュリティ:盗難や偽造品混入を防ぐため、封印やトレーサビリティを確保。
リスク管理:渋滞・天候・故障などのトラブル時に備えた緊急対応手順が必要。
車両:冷蔵・冷凍車、断熱容器などを適切に使用。
温度ロガー:輸送中の温度を記録し、到着後に確認できるようにする。
梱包:外気温の影響を受けにくいよう、保冷材や断熱材を活用。
輸送記録:出発時・到着時の温度、輸送経路、トラブル対応を記録し、追跡可能にする。
温度逸脱 → 上長・品質部門に連絡、製品の使用可否を判断。
輸送中の事故・破損 → SOP(標準手順書)に基づいて処置、調査・再発防止を実施。
曖昧な判断は避け、「必ず報告・相談」を徹底。
輸送は「つなぐ」だけでなく「守る」役割を担う。
温度管理・清潔性・セキュリティを意識することが患者の安全につながる。
記録・確認・報告を徹底し、輸送品質を保証することがGDP遵守の要。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
丸総が医薬品物流のパートナーとしてお力になります。
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