まず結論から
GMPで作られた品質は、GDPで守らなければ意味がない。
物流は「品質を運ぶ仕事」そのものです。
製造(GMP)と物流(GDP)は分業ですが、
品質保証の考え方は一本の線でつながっています。

こんにちは。
今回は医薬品GDPとGMPの関係について考えたいと思います。
GMPで作られた品質は、GDPで守らなければ意味がない。
物流は「品質を運ぶ仕事」そのものです。
製造(GMP)と物流(GDP)は分業ですが、
品質保証の考え方は一本の線でつながっています。
GMP(Good Manufacturing Practice)
医薬品を正しく作るためのルール
製造工程で品質を「作り込む」
GDP(Good Distribution Practice)
医薬品を正しく届けるためのルール
流通工程で品質を「維持する」
作る人と運ぶ人は違っても、責任は途切れない
製造所で出荷判定された医薬品は、
品質が保証された状態で
使用期限・保管条件が設定された状態で
物流現場に引き渡されます。
ここから先は、
「GMPで保証された品質を、
患者さんの直前まで崩さないこと」
がGDPの役割です。
① 温度管理
GMP:
安定性試験により「2〜8℃」「室温」などを設定
GDP:
その条件を倉庫・輸送中も守り続ける
* 物流で温度逸脱が起きれば、
GMPでの品質保証は成立しなくなる
② 外観・包装の完全性
GMP:
正しい包装、表示、ロット管理
GDP:
破損・汚損・水濡れ・混載ミスを防止
*箱が潰れた時点で「品質不明」になる可能性
③ トレーサビリティ
GMP:
ロット番号・製造記録を管理
GDP:
入庫・保管・出庫・輸送履歴を記録
* 回収(リコール)が発生した際、
物流記録がなければ対応できない
物流担当者にとって重要なのは、
GDPは「物流ルール」ではなく「品質ルール」だという点です。
共通するキーワード:
手順書(SOP)
教育訓練
記録の正確性
逸脱管理
是正・予防措置(CAPA)
*「いつも通りやった」ではなく「記録で示す」
たとえば:
温度ロガー未確認
逸脱時の報告漏れ
手順書どおりに作業していない
これらは単なる物流ミスではなく、
「GMPで作られた品質を証明できなくなる行為」
と評価される可能性があります。
物流担当者は、
GMPで作られた医薬品を
患者さんに渡す直前まで守る
最後の品質管理者
です。
現場の一つひとつの作業が、
製造品質を完成させていると言えます。
GMPとGDPは別のルールだが、目的は同じ
GMPは「品質を作る」
GDPは「品質を守る」
物流のミスは、製造品質そのものを否定しかねない
だからこそ、物流現場のGDP対応は極めて重要。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
丸総が医薬品物流のパートナーとしてお力になります。
▶︎ [お問い合わせはこちら]
メディカル担当
電話:0548-32-0770
e-mail:sales@marusoh-el.co.jp
