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医薬品GDPの温度マッピングと季節

2026/03/03(2026/02/26)
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医薬品GDP
医薬品GDPの温度マッピングと季節

こんにちは。

今回は温度マッピングと季節について考えてみましょう。

医薬品GDPにおける温度マッピングにおいて、季節は極めて重要な要素です。日本のような四季のある環境では、外気温の変化が倉庫や車両の内部温度にダイレクトに影響するため、ガイドラインでも季節性を考慮した実施が求められています。

なぜ「夏」と「冬」の両方が必要なのか?

GDPのガイドライン(WHO Technical Report Series等)では、保管場所が季節的な影響を受ける場合、
「最も暑い季節」と「最も寒い季節」の少なくとも年2回の実施を推奨しています。

季節 主な目的 特定すべきポイント
夏季 外気温上昇や直射日光による影響を確認 ホットポイント(最も温度が上がりやすい場所)
冬季 外気温低下や暖房による乾燥・局所加熱を確認 コールドポイント(最も温度が下がりやすい場所)

実施時期の考え方

単に「夏」「冬」というだけでなく、その地域のピーク時を狙うのが定石です。

  • 夏季: 7月後半〜8月(最高気温を記録する時期)

  • 冬季: 1月〜2月(最低気温を記録する時期)

また、測定期間は一般的に連続して7日間(平日+休日)含めることが推奨されます。これにより、人の出入りやシャッターの開閉がある稼働日と、空調のみが動いている休日の差を確認できます。

温度マッピングで評価すべき「季節変動要因」

季節によって、庫内の温度分布に影響を与える因子が変化します。

  • 外壁・窓際の影響 夏は西日による壁面温度の上昇、冬は窓際からの冷気。

  • 空調の吹き出し 冷房時と暖房時では、空気の対流(暖かい空気は上へ、冷たい空気は下へ)が異なるため、死角となる場所が変わります。

  • 積載状況: 季節商品の在庫増減により、空気の流れが遮断されるポイントが変化することがあります。

リスクアセスメントへの活用

夏と冬のデータを比較することで、以下の対策を講じます。

  1. モニタリングセンサーの設置場所決定: マッピングで判明した「最も過酷な地点(ワーストポイント)」に、常時監視用の温度センサーを設置します。

  2. 保管禁止エリアの設定: 空調の直撃を受ける場所や、どうしても設定温度を逸脱してしまうエリアを「保管禁止」としてマーキングします。

  3. 空調設定の最適化: 季節ごとの空調のオンオフや設定温度の基準をSOP(標準作業手順書)に反映させます。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

  • BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)

医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

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