主な温度区分
医薬品によって設定される温度帯は異なります。
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保冷(2°C〜8°C): 最も一般的。ワクチン、インスリン、抗体医薬など。
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凍結(-20°C以下): 一部の生ワクチンなど。
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超低温(-70°C以下): メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンなど。
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常温(15°C〜25°C): 「維持」が必要なデリケートな錠剤など。

こんにちは。
今回は医薬品低温輸送の重要性と課題について考えてみましょう。
医薬品の低温輸送は、薬の有効性と安全性を守るために極めて重要なプロセスです。
単に「冷やす」だけでなく、厳格な温度管理と記録が求められます。
医薬品によって設定される温度帯は異なります。
保冷(2°C〜8°C): 最も一般的。ワクチン、インスリン、抗体医薬など。
凍結(-20°C以下): 一部の生ワクチンなど。
超低温(-70°C以下): メッセンジャーRNA(mRNA)ワクチンなど。
常温(15°C〜25°C): 「維持」が必要なデリケートな錠剤など。
品質を落とさずに運ぶため、ハード・ソフト両面で対策が取られています。
輸送容器(ハードウェア)
パッシブコンテナ: ドライアイスや保冷剤(蓄熱材)を使用するタイプ。電源不要でコストを抑えられますが、持続時間に限界があります。
アクティブコンテナ: 電気式冷蔵庫を搭載したタイプ。長時間の輸送や航空輸送に適していますが、コストは高めです。
監視・管理(ソフトウェア)
データロガー: 輸送中の温度を一定間隔で記録する装置。到着後に逸脱(温度外れ)がなかったか確認します。
リアルタイムモニタリング: IoT技術を活用し、輸送中の位置と温度を遠隔で監視します。
医薬品の物流にはGDPという国際的な基準があります。
温度の妥当性確認(バリデーション): 「この箱なら夏場でも8°C以下を24時間維持できる」という根拠を事前に試験して証明しておく必要があります。
リスク管理: 交通渋滞や停電などのトラブルが発生した際の代替策を策定しておかなければなりません。
コスト: 特殊な車両や容器、梱包材が必要なため、通常の輸送より高価になります。
環境負荷: ドライアイスの使用(CO2排出)や、使い捨て保冷剤の廃棄問題への対応が進められています。
ラストワンマイル: 卸から病院・薬局へ届ける最終工程での温度管理が最もミスが起きやすく、注意が必要です。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
丸総が医薬品物流のパートナーとしてお力になります。
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