医薬品GDPと地震対策
なぜ地震対策が重要なのか
地震が発生すると、医薬品物流では次のようなリスクが発生します。
- 保管ラックの転倒
- 医薬品の落下・破損
- 温度管理機器の停止
- 停電による冷蔵品の逸脱
- 輸送網の寸断
- 倉庫設備の損傷
- 異物混入や汚染
GDPでは、
「医薬品の品質を維持したまま供給すること」
が求められるため、災害時でも品質保証を継続する必要があります。

こんにちは
今回は地震について考えてみましょう。
医薬品GDPにおいて「地震対策」は、単なる防災活動ではなく、医薬品の品質・供給を維持するための重要管理項目です。
特に日本は地震が多く、倉庫・輸送・保管設備への影響が大きいため、平時からの備えが求められます。
なぜ地震対策が重要なのか
地震が発生すると、医薬品物流では次のようなリスクが発生します。
GDPでは、
「医薬品の品質を維持したまま供給すること」
が求められるため、災害時でも品質保証を継続する必要があります。
① ラック転倒防止
医薬品倉庫では高所ラックを使用することが多く、地震時の転倒は重大事故につながります。
対策例:
特に輸液や重量ケース製品は、落下時の危険性が高いため注意が必要です。
② 医薬品落下防止
棚からの落下により、
などが発生します。
そのため、
などが重要になります。
冷蔵・冷凍品への影響
地震後は停電が発生しやすく、温度逸脱リスクが急激に高まります。
特に注意が必要なのは:
などです。
必要な対策
GDPでは「逸脱発生後の対応」だけでなく、
逸脱を未然に防ぐ体制も重要視されます。
まず行うこと
人命安全確認
最優先は従業員の安全です。
を迅速に行います。
次に実施すること
倉庫内確認
確認項目:
地震後、落下や衝撃を受けた医薬品は、すぐに出荷してはいけません。
以下を実施します。
外観上問題がなくても、衝撃履歴が不明な場合は慎重判断が必要です。
GDPでは、
「何が起きたか」
「どう対応したか」
を記録する必要があります。
例:
これらは監査や行政対応でも重要になります。
地震対策はGDPだけでなく、BCPとも密接に関係します。
主な内容:
災害時でも医薬品供給を止めない体制づくりが求められます。
「地震後すぐ出荷しない」
現場では出荷遅延を避けようとして確認不足になりがちですが、
を確認するまでは出荷判断を慎重に行う必要があります。
医薬品GDPにおける地震対策は、
を同時に実施する活動です。
特に日本では、
「地震は起こる前提」
で準備することが重要です。
平時から、
を継続することで、災害時の品質リスクを大きく低減できます。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
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