供給の定義
GDPにおける「供給」は、
販売・出荷の判断から、配送・納品、受領確認に至る一連の流れを意味します。
単に医薬品を渡す行為ではなく、
トレーサビリティ、適正な取引先管理、保管・輸送品質の維持など、多面的な管理が求められます。

こんにちは。
今回は供給と言うものについて考えてみましょう。
医薬品GDPにおける「供給(Supply)」の考え方
― 安全で安定した医薬品供給を実現するために ―
医薬品GDPは、医薬品が適切な品質のまま医療機関・薬局・患者に届くことを目的とした流通の基準です。
この中で供給は、必要な医薬品を、適切な相手に、適切な条件で確実に届けるための重要なプロセスを示します。
GDPにおける「供給」は、
販売・出荷の判断から、配送・納品、受領確認に至る一連の流れを意味します。
単に医薬品を渡す行為ではなく、
トレーサビリティ、適正な取引先管理、保管・輸送品質の維持など、多面的な管理が求められます。
(1) 適切な取引先への供給
取引先が許可・資格を保有していることを確認
「販売先の適格性評価」が済んでいること
不正流通(転売・盗難等)を防止するため、正規ルートでのみ供給
(2) 供給数量の妥当性
過剰供給や、通常と異なる注文に注意(盗難・流用のリスク)
出荷判断時に、必要に応じて数量の妥当性チェックを実施
(3) 在庫管理との連携
医薬品は有効期限や温度条件があるため、
FEFOを徹底
欠品を防ぐため、需要予測や安全在庫の管理も重要
(1) 出荷前確認
品目・ロット・数量・有効期限の照合
傷・汚れ・異常の有無
医薬品によっては温度条件が出荷前から必要(冷蔵等)
(2) 輸送中の品質確保
輸送業者の適格性評価
適切な梱包(緩衝材・保冷材・緩衝スペーサー等)
温度ロガーの活用による温度逸脱の監視
(3) 納品時の確認
相手方が受領したことを記録として残す
温度逸脱や商品の破損がないかを双方が確認
必要に応じて受領証・納品書の保管
医薬品供給はリスクベースの考え方で進められます。
盗難高リスク医薬品:麻薬、向精神薬、血液製剤など厳重管理
温度管理が厳格な品目:輸送中の温度逸脱防止
災害時・緊急時のBCP
代替配送ルート
連絡体制
在庫確保
供給プロセスはGDP要求により、文書化が義務付けられています。
出荷手順書
供給記録(ロット、数量、日時、納品先)
温度記録
輸送トラブルの記録・調査・再発防止
文書化は、トレーサビリティ確保と監査対応に不可欠です。
医薬品GDPにおける供給とは、
単なる「出荷・配送」ではなく、
適格な取引先に、医薬品の品質を保ちながら、安全かつ正確に届けるための一連の管理活動です。
物流担当者は、
適正な取引先管理
在庫・出荷の正確性
輸送中の品質維持
適切な記録保存
を通じて、医薬品の安全な供給を支えます。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
丸総が医薬品物流のパートナーとしてお力になります。
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