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医薬品GDPのリスクマネジメントの原則

2025/11/28(2025/11/18)
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医薬品GDP
医薬品GDPのリスクマネジメントの原則

こんにちは。

今回はリスクマネジメントの原則について考えたいと思います。

リスクマネジメントの基本概念

医薬品の流通におけるリスクとは、
「品質・有効性・安全性を損なう可能性のある要因」
を意味し、物流工程のどこでも発生し得ます。

GDPにおけるリスクマネジメントは、
“発生前に予測し、合理的な対策を講じること”
を重視します。

リスクベースアプローチの採用

GDPでは、すべてを一律に管理するのではなく、
「リスクの大きさに応じて管理レベルを決定する」
という考え方を採用します。

ポイントは以下の通り:

  • リスクの大きい工程ほど厳格な管理
    (例:冷蔵品の温度逸脱、麻薬・向精神薬の盗難)

  • リスクの低い工程は過度な管理を避け合理化
    (例:一般的な常温倉庫の配置換え など)

リスクマネジメントの4ステップ

① リスクの特定

物流プロセスを洗い出し、
どの工程にどのようなリスクが潜んでいるかを明確化。
例:

  • 保冷車の冷却不良

  • 倉庫内の温度ムラ

  • 誤出荷・誤配送

  • 偽造品混入の可能性

② リスクの分析

特定したリスクを、
発生確率 × 影響度
で評価し、リスクレベルを分類。

例:

  • 発生確率は低いが重大 → 高リスク

  • 発生確率は高いが影響は小さい → 中リスク

③ リスクの管理(低減・回避・共有 等)

リスクレベルに応じて対策を決定。
例:

  • 低温管理リスク → 連続温度監視やアラーム装備

  • 誤出荷リスク → 二重チェック・スキャンシステム導入

  • 盗難対策 → 厳格な入退室管理・監視カメラ

④ リスクの監視と見直し

実施した対策が有効かどうかを定期的に評価。
逸脱や苦情を通じてリスクを再評価し、
継続的に改善することが必須。

リスクコミュニケーション

リスクマネジメントを機能させるには、
関係部門間の情報共有が重要。

  • 倉庫担当、配送担当、管理薬剤師、QA部門など
    → リスク・逸脱・改善情報を共有する

  • 外部委託先(運送会社・倉庫会社)とも
    → 重要リスクは双方で情報交換

リスクは一部門だけでは解決できないため、
“全体最適”を意識したコミュニケーションが不可欠 です。

文書化とエビデンスの重要性

GDPでは、すべてのリスクマネジメント活動について
文書化(手順書、記録) が必要です。

  • リスク評価シート

  • 年次見直し記録

  • 逸脱・CAPAの記録

  • 委託先との点検記録
    など、後から追跡可能であることが求められます。

代表的なリスクと管理例(物流現場)

リスク 管理例
温度逸脱 温度ロガー、アラーム、積付計画、検証された梱包
盗難・紛失 入退室管理、防犯カメラ、鍵管理
偽造品混入 返却品確認、販売先適格性評価、封印の確認
誤出荷 二重チェック、バーコード照合、棚番管理
災害・停電 BCPの策定、予備電源、バックアップ倉庫

GDPにおけるリスクマネジメントの目的まとめ

最終的な目的は、
「サプライチェーンを通じて医薬品の品質と完全性を確保する」
こと。

リスクマネジメントは単なる「手続き」ではなく、
医薬品の価値を守るための 継続的な品質保証活動 です。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

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