冷蔵・定温輸送は「製造の延長」
冷蔵・定温輸送は、単なる配送作業ではなく、製造から使用までの品質保証の一部と考えます。
そのため、出庫時から納品時まで、一貫して規定温度が維持されていることを前提に、輸送方法や管理手順を設定する必要があります。

こんにちは。
今回は冷蔵・定温輸送のポイントについて考えたいと思います。
医薬品の中には、冷蔵(2~8℃)や室温(1~30℃)といった温度管理が求められる製品が多く存在します。
これらの医薬品は、わずかな温度逸脱でも品質低下につながる可能性があるため、GDPでは冷蔵・定温輸送を特に重要な管理対象としています。
冷蔵・定温輸送は、単なる配送作業ではなく、製造から使用までの品質保証の一部と考えます。
そのため、出庫時から納品時まで、一貫して規定温度が維持されていることを前提に、輸送方法や管理手順を設定する必要があります。
冷蔵・定温輸送では、製品特性や輸送時間に応じて、以下のような手段を適切に使い分けます。
冷蔵車・定温車の使用
保冷ボックス、断熱容器の使用
保冷剤・蓄冷材の種類および配置の工夫
特に、輸送時間が長い場合や夏場・冬場の極端な外気温を考慮し、事前にバリデーションや確認試験を行い、温度維持能力を把握しておくことが重要です。
冷蔵・定温輸送では、積込み・積替え時が最も温度逸脱リスクが高い工程です。
冷蔵庫からの出庫後、常温環境に長時間放置されることがないよう、以下の点に注意します。
積込み作業は短時間で実施する
事前に車両庫内を規定温度まで冷却しておく
積替えが発生する場合は、作業場所・時間・手順を明確化する
「一時的だから問題ない」という判断は避け、管理された条件下での作業を徹底します。
冷蔵・定温輸送では、輸送中の温度を確認・証明できることが求められます。
温度ロガーや車載温度記録装置を使用し、以下を確実に実施します。
規定温度範囲内で輸送されたことの確認
異常発生時の時刻・原因の特定
記録の保存と後日の確認
温度記録は「測って終わり」ではなく、確認・評価まで行うことがGDP上重要です。
冷蔵・定温輸送中に温度逸脱が発生した場合には、直ちに製品を隔離し、出荷可否を判断します。
判断にあたっては、逸脱温度、逸脱時間、製品特性などを踏まえ、製造販売業者の指示や社内手順に従って評価を行います。
自己判断で出荷・使用を継続することは避け、記録と報告を前提とした対応を徹底します。
冷蔵・定温輸送を外部業者に委託する場合でも、GDP上の責任は委託者側にあります。
そのため、輸送業者に対して以下を明確にします。
管理温度範囲と取扱いルール
温度記録方法と報告内容
異常時の連絡体制と対応手順
「任せているから大丈夫」ではなく、管理している状態を維持することが重要です。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
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