医薬品GDPのホットポイント、コールドポイントの決め方
2026/03/05(2026/02/26)
医薬品GDP
こんにちは。
今回はホットポイント、コールドポイントの決め方について考えてみましょう。
測定データが集まったら、次はその膨大な数字の中からホットポイントとコールドポイントを科学的に特定する
フェーズに入ります。
単に「一番高かった場所」を選ぶだけでなく、統計的な視点とリスク管理の視点が必要です。
データの抽出と特定
各サンプリングポイント(データロガー)から回収したデータをもとに、以下の値を算出します。
-
最高値 : 測定期間中、その地点で記録された最も高い温度。
-
最低値 : 測定期間中、その地点で記録された最も低い温度。
-
平均値 : 測定期間中の温度の平均。
-
MKT (平均分子温度): 薬品の安定性に影響を与える熱エネルギーの積算評価値。
特定の基準
統計的評価(MKTの活用)
瞬間的な温度上昇(例えば、点検で一瞬ドアを開けたなど)だけでホットポイントと決めつけるのは、リスク評価として不十分な場合があります。
そこで活用されるのが MKT です。 これは、温度変化が医薬品の品質(化学反応速度)に与える影響を考慮した加重平均温度です。単なる平均値よりも、高温側に重みを置いて計算されます。
瞬間的なピークではなく、継続的に高い(または低い)エネルギーを保持している地点を特定するために、MKTの数値も併せて確認します。
ホット・コールドポイントが決まった後の「3つのアクション」
ポイントが特定されたら、それを「報告書に書いて終わり」にしてはいけません。GDPではその後のアクションが重要視されます。
-
常時モニタリング用センサーの設置 マッピングで判明した「最も過酷な場所(ホット&コールド)」に、普段使いの監視用センサーを移設または固定設置します。ここが守られていれば、他の場所も適正温度内であるとみなす論拠になります。
-
アラーム設定の根拠 ワーストポイントの挙動をもとに、管理値(例:25℃)を逸脱する前に通知が来るようアラームの閾値を設定します。
-
保管制限エリアの確定 もし特定の場所(例:シャッター横やエアコン直下)が、夏場や冬場に管理規定を外れることが分かった場合、その場所には医薬品を置かない(保管禁止エリア)として床にラインを引くなどの物理的処置を行います。
季節によるポイントの逆転に注意
夏季のホットポイントが、冬季にはコールドポイントになるとは限りません。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
丸総が実現する「流れ続ける物流」
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
-
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
-
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
-
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
医薬品物流の見直し、ぜひ丸総にご相談ください
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
丸総が医薬品物流のパートナーとしてお力になります。
▶︎ [お問い合わせはこちら]
メディカル担当
電話:0548-32-0770
e-mail:sales@marusoh-el.co.jp
