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医薬品GDPの夏場のBCP

2026/08/17(2026/07/29)
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医薬品GDP
医薬品GDPの夏場のBCP

こんにちは。

今回は夏場のBCPについて考えてみましょう。

夏場は、高温・豪雨・台風・停電など、医薬品の品質や物流に影響を及ぼすリスクが増える季節です。医薬品を必要とする患者へ安定して供給し続けるため、夏季特有のリスクを想定したBCPの整備が重要となります。

なぜ夏場にBCPが重要なのか

夏季には次のような事象が発生しやすくなります。

  • 猛暑による倉庫内・車両内の温度上昇
  • 台風・集中豪雨による物流停止
  • 落雷などによる停電
  • 道路冠水や土砂災害による配送遅延
  • 空調設備の故障や能力低下

これらは医薬品の品質だけでなく、患者への安定供給にも影響するため、事前の備えが欠かせません。

夏場のBCPで確認したいポイント

① 温度管理の継続

停電や空調故障時でも、保管温度を維持できる体制を整えます。

  • 非常用電源の確認
  • 温度ロガーによる連続監視
  • 温度逸脱時の連絡体制
  • 冷所品の緊急移送手順

ポイント
「停電したらどうするか」を事前に決めておくことが重要です。

② 豪雨・台風への備え

浸水や物流停止を想定します。

  • 排水設備の点検
  • 止水板・土のうの準備
  • 商品を床へ直置きしない
  • 高額・温度管理品は高い棚へ保管

③ 配送ルートの確保

道路状況によって通常ルートが使えない場合があります。

  • 代替ルートの確認
  • 配送会社との情報共有
  • 配送優先順位の設定
  • 緊急配送先リストの整備

④ 通信手段の確保

災害時は電話がつながりにくくなることがあります。

  • 携帯電話
  • メール
  • チャットツール
  • 緊急連絡網

複数の連絡方法を準備しておくことが望まれます。

⑤ 重要設備の点検

夏前に以下を確認します。

  • 空調設備
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 非常用発電機
  • UPS(無停電電源装置)
  • 温度監視システム

故障してから対応するのではなく、予防保全が重要です。

訓練もBCPの一部

BCPは作成するだけでは十分ではありません。

例えば、

  • 停電発生
  • 空調停止
  • 温度逸脱
  • 台風接近
  • 配送不能

などを想定した訓練を定期的に実施し、手順どおりに対応できるか確認しましょう。

まとめ

夏場は医薬品物流にとって最もリスクの高い季節の一つです。

BCPでは、

  • 温度管理の維持
  • 停電対策
  • 浸水対策
  • 配送継続対策
  • 緊急連絡体制
  • 定期訓練

をあらかじめ整備しておくことが重要です。

「災害が起きてから考える」のではなく、「起きても医薬品を安全に供給できる体制を準備しておく」ことが、医薬品GDPにおけるBCPの目的です。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

  • BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)

医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

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