逸脱の具体例
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保管温度が一時的に規定範囲を超えた(例:冷蔵2~8℃なのに9℃まで上昇)
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誤ったロットの医薬品を誤って出荷しそうになった
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輸送用保冷ボックスの梱包手順を一部省略した
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作業記録の記入漏れや誤記
こんにちは。
お盆休みも終わり今日から仕事の方も多いかと思います。
今回のコラムは逸脱について考えてみたいと思います。
医薬品の流通過程において、本来計画されていた手順や基準から外れた出来事や状態を逸脱と呼びます。
逸脱は、品質・安全性・有効性に影響を及ぼす可能性があるため、GDPにおいては非常に重要な管理対象です。
保管温度が一時的に規定範囲を超えた(例:冷蔵2~8℃なのに9℃まで上昇)
誤ったロットの医薬品を誤って出荷しそうになった
輸送用保冷ボックスの梱包手順を一部省略した
作業記録の記入漏れや誤記
患者の安全性を確保するため
医薬品の品質保証を維持するため
信頼性の高い流通体制を維持するため
監査や査察対応において、適切な記録・是正処置が求められるため
逸脱の発見・報告
→ 作業者や管理者が逸脱を認識した時点で速やかに報告
影響評価
→ 医薬品の品質や安全性に影響があったかを評価
是正措置(Correction)
→ 問題の即時対応(例:誤出荷の停止、温度調整など)
再発防止策(Corrective and Preventive Action, CAPA)
→ 原因を究明し、手順や教育の見直しなど再発防止を講じる
記録と承認
→ 逸脱記録を正しく残し、管理者が承認
逸脱は「起こってはいけないこと」ではなく、「起きた際にどう対応するか」が重要です。
正確な記録と報告、原因分析と再発防止策を通じて、信頼性の高い医薬品流通体制を築いていきましょう。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
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