1. GDPとは何か
GDPは、医薬品の流通過程における品質保証のための国際的な基準であり、日本では厚生労働省が2018年に「医薬品の適正流通基準ガイドライン」として通知しています。以下の要素が柱となります:
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適切な温度管理
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トレーサビリティ(追跡性)の確保
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偽造・汚染・劣化の防止
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教育訓練と手順書の整備
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品質マネジメントシステムの導入
こんにちは。
明日からお盆休みの方も多いかと思います。
8/9-17でお休みですと9連休でしょうか。
今回のコラムは業者選定についてになります。
医薬品の品質を最終消費者まで確実に保持するためには、保管・流通の各段階での適切な管理が必要です。
特に医薬品倉庫は、製造販売業者と医療機関・薬局をつなぐ重要な中継点であり、その管理レベルが医薬品の品質保持に直結します。
よって、GDPに適合した倉庫業者の選定が極めて重要です。
GDPは、医薬品の流通過程における品質保証のための国際的な基準であり、日本では厚生労働省が2018年に「医薬品の適正流通基準ガイドライン」として通知しています。以下の要素が柱となります:
適切な温度管理
トレーサビリティ(追跡性)の確保
偽造・汚染・劣化の防止
教育訓練と手順書の整備
品質マネジメントシステムの導入
医薬品保管を外部委託する場合、その業者がGDPガイドラインを遵守していなければ、医薬品の品質が損なわれ、最終的には患者の安全が脅かされる可能性があります。業者選定は、単に価格や納期だけでなく「品質と信頼性」に基づいて行うべきです。
温湿度管理システムの有無(例:空調・冷蔵設備、温度ロガー)
防虫・防鼠・防塵対策の実施状況
セキュリティ対策(入退室管理、監視カメラ等)
GDPに基づいたSOP(標準作業手順書)の整備状況
品質責任者・教育訓練の体制
異常・逸脱時の報告と対応手順の整備
過去の監査・査察の結果
他の製薬企業との取引実績
安定した業務継続体制(BCP:事業継続計画)
保管温度記録の保存期間と提供方法
トレーサビリティ情報の記録・開示対応力
輸送業者との連携と一貫した記録保持
業者選定にあたっては、書類確認だけでなく、実地監査が極めて有効です。監査では以下の視点が重要です:
実際の倉庫運用がSOPに従っているか
品質リスクがコントロールされているか
教育訓練や温度逸脱時の対応が実践されているか
委託契約書には、GDPの遵守義務、逸脱時の責任分担、記録の保管・開示、監査の受け入れ、緊急対応などを明記することが必要です。曖昧な契約はリスクの温床になります。
医薬品倉庫の業者選定は、製品の流通における品質保証の要であり、単なる業務委託ではありません。自社の品質方針に合致し、GDPに基づいた運用が確実に行えるパートナーを選定することが、製造販売業者としての責務であることを再認識しましょう。
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
丸総が医薬品物流のパートナーとしてお力になります。
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