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医薬品GDPの外部委託業務

2025/09/22(2025/09/08)
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医薬品GDP
医薬品GDPの外部委託業務

こんにちは。

今回は外部委託業務について考えたいと思います。

 

医薬品GDPにおける外部委託業務とは

医薬品の保管・輸送を自社だけで完結するのは難しい場合が多く、倉庫業者、運送業者、梱包業者などに業務を委託することがあります。
このような「外部委託業務」もGDPの適用対象であり、委託先の品質保証体制を確認・管理することが重要とされています。

外部委託業務で重視すべきポイント

1. 責任の明確化

 

  • 委託元(医薬品販売業者や製造販売業者)には、最終的な責任が残る。

  • 委託契約書で、双方の責任範囲・役割を明確に定めることが必須。

 

2. 委託先の選定

  • GDPに基づく品質システムを有しているかどうかを確認。

  • 倉庫管理・輸送手順・温度管理・セキュリティなどを評価し、信頼できる業者を選定。

 

3. 契約(品質契約)

 

  • 業務委託契約とは別に、品質管理面の取り決めを「品質契約書」として締結することが望ましい。

  • 契約内容例:

    • 温度逸脱発生時の報告体制

    • 再輸送や返品の取り扱い

    • 教育訓練や記録保存の方法

 

4. 業務のモニタリング

 

  • 委託先がGDPに従って業務を遂行しているか、定期的に監査や評価を実施。

  • 輸送時の温度ロガー記録や倉庫内の温度モニタリング結果を確認。

  • 不備があれば是正措置を依頼し、改善を確認。

 

5. 記録とトレーサビリティ

 

  • 委託業務に関する記録は、委託元・委託先双方で適切に保存。

  • 医薬品の流通履歴を遡れるよう、追跡性を確保する。

 

外部委託業務の実務イメージ

  • 倉庫委託:温度管理が必要な製品を、GDP準拠の外部倉庫に保管。

  • 輸送委託:医薬品輸送専門の運送業者に配送を依頼。

  • 返品・廃棄業務:専任業者に処理を委託し、結果を記録で確認。

まとめ

医薬品の流通における外部委託は一般的ですが、GDPでは「委託元が最終責任を負う」ことが大前提です。
そのため、委託先の選定・契約・モニタリングを徹底し、品質を担保する仕組みを構築することが不可欠です。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

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