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医薬品GDPの苦情及び品質情報

2025/10/15(2025/10/03)
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医薬品GDP
医薬品GDPの苦情及び品質情報

こんにちは。

今回は医薬品GDPの苦情及び品質情報について考えて行きましょう。

苦情とは

  • 医薬品の輸送・保管・流通過程で生じた不具合について、顧客や関係者から寄せられる申し立て。

  • 例:

    • 配送中の温度逸脱

    • 製品の破損・汚損

    • ラベルの判読不良

    • 納品遅延による影響

*苦情は製品の品質確保に直結する重要な情報源であり、GDPの枠組みで必ず適切に管理する必要があります。

品質情報とは

  • 苦情だけでなく、流通過程で入手される製品品質に関するあらゆる情報を含む。

  • 例:

    • 温度ロガーによる異常記録

    • 倉庫内での虫害や漏水の報告

    • ドライバーからの現場指摘

    • 顧客アンケートや問い合わせ内容

*苦情=外部からの声、品質情報=内部・外部を含む広い範囲の情報、と整理すると理解しやすい。

GDPにおける基本要求事項

  • 苦情・品質情報は記録し、調査し、必要に応じて是正措置(CAPA)につなげることが求められる。

  • 苦情処理の流れ:

    1. 受付(記録・日付・担当者明確化)

    2. 分類(品質関連か、物流サービス関連か)

    3. 調査(原因分析)

    4. 回答・報告(関係者・顧客へフィードバック)

    5. 再発防止策の実施(教育・設備改善など)

迅速・正確・透明性のある対応が信頼性確保の鍵。

実務上のポイント

  • 窓口を一本化し、情報の散逸を防ぐ。

  • 誰が見てもわかる記録(日時・内容・対応状況)を残す。

  • 再発防止に直結するフィードバックを行う。

  • 物流現場では「小さな異常も品質情報」として拾い上げる姿勢が重要。

まとめ

  • 苦情は「外部からの声」、品質情報は「全体の気づき」。

  • 双方を的確に収集・管理することがGDP遵守の要。

  • 情報の透明性と継続的改善が、品質保証体制の信頼を支える。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

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