初年度の位置づけ
GDP初年度は、品質システム構築のスタートラインです。
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GDPとは何かを理解する
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自社業務にGDP要求事項を当てはめる
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手順書を整備し、実運用を開始する
この段階では、「改善点が見つかること」自体が正常な状態と考えます。

こんにちは。
今回は医薬品GDPの初年度について考えたいと思います。
医薬品GDPの初年度は、いきなり完璧な運用を目指す期間ではありません。
まずは「GDPを理解し、形にし、回し始める」ことが最大の目的となります。
GDP初年度は、品質システム構築のスタートラインです。
GDPとは何かを理解する
自社業務にGDP要求事項を当てはめる
手順書を整備し、実運用を開始する
この段階では、「改善点が見つかること」自体が正常な状態と考えます。
① 品質方針・体制の整備
経営層によるGDP遵守の意思表明
責任者(管理薬剤師等)と役割分担の明確化
組織としての責任範囲を明文化
「誰が、何に責任を持つか」をはっきりさせることが第一歩です。
② 基本手順書の作成
初年度は、全業務を網羅した完璧な手順書は不要です。
以下の中核業務を優先します。
医薬品の受領
保管(温度管理・区分保管)
ピッキング・出荷
輸送
返却品・廃棄
温度逸脱・苦情・異常時対応
「実際の業務と乖離しない」ことが何より重要です。
③ 教育訓練の開始
初年度の教育訓練では、
GDPの目的
自分の業務が医薬品品質にどう影響するか
手順書の基本内容
を分かりやすく伝えることがポイントです。
知識よりも「意識づけ」を重視します。
初年度は、次のような状況がよく見られます。
手順書通りに動けない場面がある
記録の記入漏れ・不備が発生する
温度管理や輸送条件で疑問が出る
これらは失敗ではなく、改善の材料です。
GDPでは「問題を隠さず、是正すること」が評価されます。
初年度から、
手順変更時の記録
簡易的な自己点検(内部確認)
を行うことで、PDCAの流れが生まれます。
Plan:手順を決める
Do:実施する
Check:問題点を確認
Act:改善する
初年度は「Check」と「Act」を経験することが大切です。
医薬品GDP初年度のゴールは、次の状態です。
GDPに基づいた業務が日常業務として動いている
問題があれば報告・記録・改善できる
次年度に向けた改善課題が整理されている
「完璧」より「継続可能」な仕組みができていれば、初年度としては十分です。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
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