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医薬品GDPの初年度の考え方

2026/01/19(2026/01/16)
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医薬品GDP
医薬品GDPの初年度の考え方

こんにちは。

今回は医薬品GDPの初年度について考えたいと思います。

医薬品GDPの初年度は、いきなり完璧な運用を目指す期間ではありません。
まずは「GDPを理解し、形にし、回し始める」ことが最大の目的となります。

初年度の位置づけ

GDP初年度は、品質システム構築のスタートラインです。

  • GDPとは何かを理解する

  • 自社業務にGDP要求事項を当てはめる

  • 手順書を整備し、実運用を開始する

この段階では、「改善点が見つかること」自体が正常な状態と考えます。

初年度に最優先で行うこと

① 品質方針・体制の整備

  • 経営層によるGDP遵守の意思表明

  • 責任者(管理薬剤師等)と役割分担の明確化

  • 組織としての責任範囲を明文化

「誰が、何に責任を持つか」をはっきりさせることが第一歩です。

② 基本手順書の作成

初年度は、全業務を網羅した完璧な手順書は不要です。
以下の中核業務を優先します。

  • 医薬品の受領

  • 保管(温度管理・区分保管)

  • ピッキング・出荷

  • 輸送

  • 返却品・廃棄

  • 温度逸脱・苦情・異常時対応

「実際の業務と乖離しない」ことが何より重要です。

③ 教育訓練の開始

初年度の教育訓練では、

  • GDPの目的

  • 自分の業務が医薬品品質にどう影響するか

  • 手順書の基本内容

を分かりやすく伝えることがポイントです。

 知識よりも「意識づけ」を重視します。

初年度に起こりやすい課題

初年度は、次のような状況がよく見られます。

  • 手順書通りに動けない場面がある

  • 記録の記入漏れ・不備が発生する

  • 温度管理や輸送条件で疑問が出る

これらは失敗ではなく、改善の材料です。

GDPでは「問題を隠さず、是正すること」が評価されます。

初年度の変更管理・自己点検

初年度から、

  • 手順変更時の記録

  • 簡易的な自己点検(内部確認)

を行うことで、PDCAの流れが生まれます。

  • Plan:手順を決める

  • Do:実施する

  • Check:問題点を確認

  • Act:改善する

初年度は「Check」と「Act」を経験することが大切です。

初年度のゴール

医薬品GDP初年度のゴールは、次の状態です。

  • GDPに基づいた業務が日常業務として動いている

  • 問題があれば報告・記録・改善できる

  • 次年度に向けた改善課題が整理されている

「完璧」より「継続可能」な仕組みができていれば、初年度としては十分です。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

  • BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)

医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

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