なぜ停電が危険なのか
停電が発生すると、倉庫では次のような影響が起こります。
- 空調停止
- 冷蔵設備停止
- 温度モニタリング停止
- シャッター・搬送設備停止
- PC・WMS停止
- 防犯設備停止
- 照明停止
つまり、
「保管」「監視」「出荷」「記録」が同時に止まる可能性があります。
特に温度逸脱は、医薬品品質へ直接影響するため注意が必要です。

こんにちは。
今回は停電について考えてみましょう。
医薬品物流において「停電」は、単なる設備トラブルではありません。
温度管理・セキュリティ・出荷機能など、GDPの根幹に関わる重大リスクです。
特に近年は、猛暑・台風・地震などによる広域停電リスクが高まっています。
「停電してから考える」のではなく、“停電しても品質を守れる状態”を作っておくことがGDPでは重要です。
停電が発生すると、倉庫では次のような影響が起こります。
つまり、
「保管」「監視」「出荷」「記録」が同時に止まる可能性があります。
特に温度逸脱は、医薬品品質へ直接影響するため注意が必要です。
医薬品GDPでは、停電時にも以下を維持できるかが重要になります。
① 温度管理
最優先事項です。
などは停電で急激に温度上昇する場合があります。
特に夏場は、数十分で逸脱リスクが発生することもあります。
そのため、
などの対策が必要です。
② 温度記録の保全
停電時にロガーや監視システムが停止すると、
という問題が発生します。
そのため、
などを活用し、記録を残せる状態が重要です。
③ 出荷判定
停電中に出荷した製品については、
を確認する必要があります。
確認できない場合は、
安易に出荷せず、品質部門・管理薬剤師判断が必要になります。
④ セキュリティ管理
停電時は防犯レベルが低下します。
などが起こるため、
も重要になります。
1. 安全確認
まずは人身安全を優先します。
を実施します。
2. 停電範囲確認
を確認します。
3. 温度影響確認
重要エリアを優先確認します。
などを優先監視します。
4. 記録
GDPでは「記録」が非常に重要です。
記録例:
後日の逸脱調査でも必要になります。
GDPでは、
「停電が起きた後」より、
「停電しても維持できる準備」が重視されます。
そのため、
を定期的に実施することが重要です。
停電は短時間でも、
につながる重大事象です。
医薬品GDPでは、
「停電しない」ではなく、
「停電しても品質を守れる」
という考え方が重要になります。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
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