医薬品GDPのCAPAの実施、検討
2026/07/27(2026/07/16)
医薬品GDP
こんにちは。
今回はCAPAの検討、実施について考えてみましょう。
CAPA(是正処置および予防処置)は、流通過程で発生したトラブルの再発を防ぎ、医薬品の品質と安全性を担保するための最重要プロセスのひとつです。
ここでは、実務担当者や品質保証部門の方に向けて、CAPAの「検討」から「実施」、そして評価に至るまでの一連の流れを解説風にわかりやすく整理します。
そもそもCAPAとは?(おさらい)
CAPA(キャパ:Corrective and Preventive Action)は、以下の2つのアクションから成り立ちます。
よくある勘違い(修正と是正の違い)
GDP監査では「修正」だけで終わっておらず、しっかり「是正(CAPA)」まで行われているかが厳しくチェックされます。
CAPAの「検討」プロセス(根本原因を見極める)
問題(温度逸脱、配送間違い、外箱の破損など)が発生し、応急処置が終わった後、本格的なCAPAの検討に入ります。
① 根本原因の究明(ここが一番重要!)
表面的な原因ではなく、真の原因(Root Cause)を探ります。「ヒューマンエラー(作業員の不注意)」を原因にしてしまうと有効なCAPAは打てません。
② CAPA案の検討と策定
根本原因に対する解決策を考えます。
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実現可能性: コストや時間がかかりすぎないか、現場が実行できるか。
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他への影響: その処置をすることで、別の新たな問題を引き起こさないか(副作用の確認)。
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水平展開: 今回起きた営業所だけでなく、他の営業所や別製品にも同じ対策を適用すべきか。
③ CAPA計画書の作成・承認
検討した内容を文書化します。「誰が」「何を」「いつまでに」行うのかを明確にし、品質保証責任者(QA)などの責任ある立場の承認を得ます。
CAPAの「実施」プロセス(計画を確実に実行する)
計画が承認されたら、いよいよ現場での実施です。
① 計画通りの実行
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SOP(標準作業手順書)の改訂
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新しい設備やシステムの導入
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梱包資材の変更
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配送ルートや委託先との取り決めの見直し
② 関係者への教育訓練
手順やルールを変えた場合、必ず関係するすべてのスタッフ(配送ドライバーや外部委託業者を含む)に対して教育訓練を実施します。「マニュアルを配って終わり」ではなく、理解度テストや実地訓練を行うことがGDPでは求められます。
③ 記録の保存(Data Integrity)
実施した証拠を必ず残します。「やった」という口頭の報告ではなく、教育記録、システム変更記録、新しいSOPの発行記録など、客観的な証拠(エビデンス)をファイリングします。
実施して終わりではない:「有効性の評価」
CAPAプロセスで最も抜け落ちやすいのが、この「有効性の評価」です。 CAPAを実施してから一定期間(例:3ヶ月後、半年後)が経過した後に、以下の確認を行います。
まとめ:GDPにおけるCAPA成功の秘訣
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「作業員のミス」で片付けず、システムの弱点を改善する。
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計画・実施・評価のすべてを文書として記録に残す。
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品質部門だけでなく、現場(物流・倉庫・配送担当)を巻き込んで現実的な対策を立てる。
CAPAは「ペナルティ」ではなく、自社の医薬品流通システムをより強固にするための「改善ツール」として活用することが重要です。
CAPAのステップの中で、特に「根本原因の究明(なぜなぜ分析のやり方など)」や「有効性評価のタイミング」など、さらに詳しく掘り下げて解説してほしい部分はありますか?あるいは、現在直面している具体的な逸脱事例などがあれば、それに応じたアプローチを考えることも可能です。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
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