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医薬品GDPの温度マッピングの結果を考える

2025/09/09(2025/08/29)
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医薬品GDP
医薬品GDPの温度マッピングの結果を考える

こんにちは。

今回は温度マッピングを行なって結果が出てからの事を考えたいと思います。

 

温度マッピングの目的

倉庫や輸送車両などの保管・輸送環境が適切に管理されていることを証明する必要があります。
そのために温度マッピングは、施設全体で温度がどのように分布しているかを明らかにし、リスクがある箇所を把握する重要な調査です。

実施概要

 

  • 対象施設:医薬品倉庫(常温保管エリア)

  • 測定期間:数日間(外気温の変化が大きい時期を選定 夏、冬など)

  • 測定機器:温度ロガーを複数台配置(入口付近、中央部、壁際、棚の上下など)

  • 設定基準:15〜25℃の範囲で管理されることが望ましい

 

結果の概要

  • 平均温度:概ね20〜23℃で推移

  • 最大値:一部の壁際ロガーで26.5℃を記録

  • 最小値:床付近で18.0℃を記録

  • 温度変動幅:最大で約8.5℃の差が確認された

改善点と対応策

 

  • 外気の影響を受けやすいエリアには温度センサーを常設し、継続的にモニタリング

  • 保管品を壁際・入口付近に集中させず、温度安定エリアを優先的に利用

  • 必要に応じて空調吹き出し口の調整や、循環扇の設置による空気の均一化を検討

 

まとめ

結果、GDP基準の範囲内であったが、一部で温度変動が大きい箇所が確認された。
保管場所の工夫やモニタリング強化を行うことで、安定した品質保証体制を維持することができる。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

  • BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)

医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

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