なぜ必要?
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医薬品は「品質第一」。
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もし虫やネズミが混入すれば「異物混入」として出荷停止や返品につながる。
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運ぶ車両も“倉庫の一部”と考えられるため、清潔管理が重要。
こんにちは。
医薬品GDPの防虫防鼠対策についてこの前は倉庫向け実務編と言う内容でしたので
今回はドライバー向け実務編と言う事でお話をさせていただきます。
医薬品は「品質第一」。
もし虫やネズミが混入すれば「異物混入」として出荷停止や返品につながる。
運ぶ車両も“倉庫の一部”と考えられるため、清潔管理が重要。
清掃の徹底
車内に食品・お菓子の食べかすを残さない。
荷台・運転席の床やすき間にゴミがあると害虫を呼び寄せる。
ドアの開閉
荷積み・荷下ろしは最小限の時間で。
夜間は照明に虫が寄ってくるため、特に注意。
積み荷スペースの確認
積み込み前に異臭・虫・糞などがないかチェック。
異常があれば出発前に必ず報告。
車内で飲食をしない → 食べかすは害虫の原因。
荷台内は常に「密閉」を意識。走行中も窓・扉はしっかり閉める。
荷台温度の管理と同様に、「清潔=防虫防鼠」と覚える。
日常清掃
週次清掃
納品口付近で荷を長く置かない → 虫やネズミの接触リスクが増える。
荷物はパレットや台の上に置く → 地面に直接置かない。
床、壁、天井を掃除し、食物残渣やごみを取り除く。
手順:
1.清掃用具(ほうき、モップ、掃除機)を使用し、床のごみやほこりを取り除く。
2.壁や天井の汚れを拭き取る。
3.清掃後は、用具を洗浄・消毒し、適切な場所に保管する。
床の水拭き、隅々の掃除。
手順:
1.床を水拭きし、乾燥させる。
2.清掃が難しい場所や隅々を掃除し、汚れを取り除く。
設置場所
o荷室の入口付近、通気口の近くに設置。
設置方法
oトラップを水平な面に置き、固定する。
o定期的に点検し、虫やネズミが捕獲されているか確認する。
交換頻度
o毎月1回、またはトラップが満杯になった場合は即時交換する。
シールの適用
o荷室の窓やドアの隙間に防虫シールを貼る。
oシールは定期的に点検し、劣化した場合は交換する。
□ 車内・荷台にゴミや食べ物の残りはないか
□ 積み込み前に異常がないか確認したか
□ 荷台ドアを開けっ放しにしていないか
□ 納品時に地面直置きをしていないか
清掃記録
o清掃作業の実施日、担当者、清掃内容を記録する。
トラップ点検記録
oトラップの点検日、結果、交換日を記録する。
点検記録
o倉庫の点検結果、発見された問題、対応策を記録する。
使用記録
o使用した殺虫剤・駆除剤の種類、量、使用日を記録する。
防虫防鼠は特別な薬剤散布ではなく、日常の清掃・点検・正しい扱いで実現できる
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
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