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医薬品GDPのKGIとKPIの違い

2025/10/22(2025/10/08)
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医薬品GDP
医薬品GDPのKGIとKPIの違い

こんにちは。

今回はKGIとKPIの違いを考えてみましょう。

KGIとは

KGI(Key Goal Indicator:重要目標達成指標)とは、
最終的な目標(ゴール)の達成度を示す指標です。

医薬品GDPの運用においては、「品質保証体制が適切に機能しているか」「GDP適合状態を維持できているか」といった全体の成果を測る目的で設定されます。

例:

  • GDP適合監査での重大指摘ゼロ

  • 医薬品品質苦情の発生率0.1%未満

  • 年間の逸脱件数前年比10%削減

これらは組織としての最終成果を示す「ゴール指標」であり、経営層や品質保証部門のマネジメントレビューにおいて重視されます。

KPIとは

KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)は、
KGIを達成するために必要なプロセスの達成度を示す指標です。

GDP活動の各プロセス(輸送、保管、温度管理、教育、自己点検など)が適切に行われているかを確認するために設定されます。

例:

  • 年間温度逸脱発生率:0.5%未満

  • 年次教育受講率:100%

  • 自己点検実施率:100%

  • 逸脱・是正処置(CAPA)完了率:95%以上

これらは現場レベルでの日常業務のパフォーマンスを可視化する指標であり、KGIを支える“過程の管理”に位置づけられます。

KGIとKPIの関係性

KGIは「目的地」、KPIは「道筋」を示す指標です。
たとえば、KGIである「GDP適合監査における重大指摘ゼロ」を実現するためには、
KPIとして「手順書改訂後の教育実施率100%」「保管温度モニタリング異常報告率の改善」などが設定されます。

図式イメージ:

 
KGI(ゴール) : GDP適合監査での重大指摘ゼロ   ↑ KPI(プロセス) : 教育実施率・温度逸脱率・CAPA完了率

まとめ

  • KGI:最終成果(ゴール)を評価する指標

  • KPI:その成果に向けたプロセスを評価する指標

  • GDP活動では、KGIとKPIを連動させてモニタリングすることが重要

  • 定期的なデータ分析と見直しにより、品質システムの継続的改善る
    作成 :薬剤師 菅沼一茂

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