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医薬品GDPと管理

2025/08/25(2025/08/18)
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医薬品GDP
医薬品GDPと管理

こんにちは。

今回は医薬品GDPにおける「管理面」について考えたいと思います。

医薬品GDPの基本は「適正な品質を維持したまま、医薬品を必要とする場所へ届けること」です。

その中でも 管理面 は、仕組みやルールを作り、確実に守るための枠組みを整える部分を指します。

品質保証体制の確立

  • 倉庫・輸送業者は「品質を最優先にする」という方針を明確にする。

  • 組織として責任者を置き、業務フローを定義する。

  • 逸脱や苦情が発生した際の対応ルールを定める。

ポイント:「誰が」「何を」「どのように」管理するかを明文化すること

標準作業手順書(SOP)の整備

  • 受入、保管、出庫、輸送などの各工程ごとにSOPを作成。

  • 現場スタッフ全員が理解し、教育を受けて実行できるようにする。

  • SOPは定期的に見直し、実態に合うよう更新。

SOPは「現場のバイブル」。書類があるだけではなく、運用できているかが重要。

文書・記録の管理

  • 入出庫記録、温度モニタリング記録、点検表などを正しく保存。

  • 改ざん防止とトレーサビリティ確保のため、記録は時系列で管理。

  • 保管期間は法規制や規程に従う。

「いつ」「どこで」「何が」行われたか、追跡可能性を保証するのが管理面の核心

教育・訓練

  • GDPに関する基本教育(品質意識・法令遵守)。

  • 倉庫作業員やドライバー向けに、実務に即した訓練。

  • 定期的な再教育で知識を維持。

教育は「一度やれば終わり」ではなく、継続して実施することが大切。

業者管理

  • 委託先や協力会社もGDP基準を満たしているか確認。

  • 契約時に責任分担を明確化。

  • 定期的な監査や評価で、品質確保を担保。

「自社だけが守れば良い」ではなく、サプライチェーン全体で管理するのが必須。

まとめ

医薬品GDPの管理面は、

  • ルールを決める(SOP)

  • 記録を残す(トレーサビリティ)

  • 人を育てる(教育・訓練)

  • 協力先も含めて守る(業者管理)
    という4本柱で構成されています。

これらが機能して初めて、温度管理や輸送の工夫といった「現場の実務」が活きてきます。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

  • BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)

医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

医薬品物流の見直し、ぜひ丸総にご相談ください

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