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医薬品GDPと経費

2025/08/26(2025/08/18)
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医薬品GDP
医薬品GDPと経費

こんにちは。

業務の様々な作業には経費が発生します。

医薬品の流通過程でGDPを遵守するためには、
適正な人員・設備・管理体制が必要になります。
そのために発生する費用を GDP関連経費 と考える事ができます。

設備関連費用

 

  • 倉庫の温度・湿度管理(空調、断熱、加湿・除湿設備)

  • 温度マッピングやモニタリング機器(温度ロガー、センサー)

  • 防虫防鼠設備(トラップ、侵入防止施工)

 

運用管理費用

 

  • SOP(標準手順書)の作成・改訂

  • 教育訓練(社員研修、外部セミナー参加)

  • 点検・校正(温度計、ロガー、輸送用車両設備など)

 

輸送関連費用

 

  • GDP対応車両の導入・維持(冷蔵・定温輸送車)

  • 保冷資材(保冷箱、PCM保冷剤など)

  • 輸送中モニタリング(データロガー設置)

 

品質保証関連費用

 

  • 逸脱発生時の調査・是正処置(CAPA)

  • 監査対応(社内・外部監査)

  • 文書管理システムの維持費

 

経費発生の背景

GDPを守るための経費は「余分なコスト」ではなく、
品質リスクを未然に防ぎ、会社の信頼を守るための投資 と考えるべきです。

例:

  • 適正な温度管理を怠る → 医薬品の品質低下 → クレームや回収 → 損失額は数百倍

  • 輸送逸脱の防止 → 保険や補償費の削減につながる

経費管理のポイント

 

  • リスクベースアプローチ
     → 高リスク領域(温度管理、輸送)に重点的に投資

  • 費用対効果の分析
     → 設備導入と不具合発生リスクの比較

  • 継続的改善(PDCA)
     → 経費の見直しを定期的に実施

 

まとめ

医薬品GDPを遵守するための経費は、
「コスト」ではなく 品質・安全・信頼を守るための必要経費 です。
適切な予算確保と費用管理が、長期的な企業価値の向上につながります。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

  • BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)

医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

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