初年度の監査は「完璧さ」より「考え方」が見られる
医薬品GDPを導入した初年度の監査では、
「すべてが理想的に運用できているか」よりも、
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GDPの考え方を理解しているか
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リスクを認識し、管理しようとしているか
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問題点を把握し、改善しようとしているか
といった姿勢や仕組みづくりが重視されます。
初年度から100点満点を求められるわけではありません。

こんにちは。
今回は医薬品GDPの初年度監査対応について考えたいと思います。
医薬品GDPを導入した初年度の監査では、
「すべてが理想的に運用できているか」よりも、
GDPの考え方を理解しているか
リスクを認識し、管理しようとしているか
問題点を把握し、改善しようとしているか
といった姿勢や仕組みづくりが重視されます。
初年度から100点満点を求められるわけではありません。
初年度のGDP監査では、特に次の点が確認されます。
GDPに基づく品質システムが構築されているか
手順書(SOP)が整備され、現場に周知されているか
実際の作業が手順書に沿って行われているか
温度管理・記録・是正対応ができているか
教育訓練が実施され、記録が残っているか
重要なのは「書類があるか」だけでなく、
実際の業務と一致しているかです。
初年度の監査では、以下のような指摘が出やすい傾向があります。
手順書はあるが、現場の理解が不十分
記録の書き方が統一されていない
温度逸脱時の対応が明確でない
教育訓練の記録が不足している
変更時の記録(変更管理)が曖昧
これらは初年度では想定内の指摘であり、
重大な不適合とは限らないケースが多くあります。
初年度の監査対応で最も大切なのは、
隠さない・ごまかさないという姿勢です。
分からないことは「確認します」と正直に伝える
未整備な点は「現在対応中」「今後改善予定」と説明する
指摘事項は前向きに受け止める
監査は「責める場」ではなく、
品質を一緒に高めるための確認の場です。
指摘を受けた場合は、
何が問題だったのかを整理する
原因を明確にする
是正措置・再発防止策を検討する
記録として残す
という流れで対応します。
初年度は「是正対応の経験を積むこと」自体が重要で、
改善のサイクル(PDCA)を回せているかが評価されます。
初年度の監査結果は、
次年度以降のGDP運用を安定させるための重要な材料です。
指摘事項を手順書改訂に反映する
教育内容を見直す
現場運用を標準化する
こうした積み重ねにより、
GDPは「特別な対応」から「日常業務」へと定着していきます。
初年度のGDP監査は、
できていないことを見つける場ではなく、
これから良くしていくためのスタート地点です。
完璧を目指すより、
正しく理解し、継続的に改善することが大切です。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
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