なぜ輸液・注射剤は冬場に特に注意が必要か
輸液・注射剤は液体製剤であり、冬場の低温環境では以下のリスクが高くなります。
-
凍結による容器破損(ボトル・バッグの亀裂)
-
成分の析出・分離・白濁
-
ゴム栓・プラスチック容器の劣化
-
解凍後も元の品質に戻らない可能性
一度でも凍結した輸液・注射剤は、外観上問題がなくても使用不可となる場合があります。

こんにちは。
今回は輸液・注射剤に特化した冬場の温度管理対策を考えてみましょう。
輸液・注射剤は液体製剤であり、冬場の低温環境では以下のリスクが高くなります。
凍結による容器破損(ボトル・バッグの亀裂)
成分の析出・分離・白濁
ゴム栓・プラスチック容器の劣化
解凍後も元の品質に戻らない可能性
一度でも凍結した輸液・注射剤は、外観上問題がなくても使用不可となる場合があります。
多くの輸液・注射剤は「室温保存(1~30℃)」とされていますが、
5℃以下:凍結リスクが急激に上昇
0℃付近:短時間でも品質に影響する可能性
「冷蔵品ではない=寒さに強い」ではない点が重要です。
冬場は倉庫内でも場所により温度差が発生します。
重点管理エリア
出入口付近
外壁側ラック
床置き・下段保管エリア
暖房の風が届きにくい死角
対策例
輸液・注射剤は極力中央部・中段以上で保管
床直置き禁止、パレット・棚を使用
夜間・休日の最低温度確認
温度ロガーは輸液エリアに重点配置
輸送中は倉庫以上に外気温の影響を受けます。
注意点
早朝・夜間輸送は凍結リスクが高い
保冷車であっても加温されていない場合がある
冬場に「保冷剤」を誤って使用しない
実務対応
必要に応じて保温材・断熱材を使用
車両内温度の記録を確認
到着時に外箱・容器の異常有無を確認
輸液・注射剤は以下を重点的に確認します。
液の白濁・沈殿・結晶
バッグ・ボトルの変形・膨張・亀裂
キャップ・ゴム栓の浮きや破損
外箱の濡れ・変形(解凍痕の可能性)
※「一見問題なさそう」でも低温曝露の疑いがあれば隔離します。
凍結が疑われる場合は、以下を徹底します。
当該ロットを即時隔離
温度・時間・保管場所を記録
管理薬剤師・品質部門へ報告
出荷可否の判断を仰ぐ
自己判断で解凍・出荷しない
「解凍すれば使える」はGDP上NGです。
冬場は「高温」より低温・凍結が最大リスク
輸液・注射剤は5℃以下にしない意識
出入口・床・外壁側は要注意
少しでも疑わしければ隔離・報告
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
丸総が医薬品物流のパートナーとしてお力になります。
▶︎ [お問い合わせはこちら]
メディカル担当
電話:0548-32-0770
e-mail:sales@marusoh-el.co.jp
