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医薬品GDPの輸液・注射剤に特化した冬場の温度管理対策

2026/01/26(2026/01/20)
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医薬品GDP
医薬品GDPの輸液・注射剤に特化した冬場の温度管理対策

こんにちは。

今回は輸液・注射剤に特化した冬場の温度管理対策を考えてみましょう。

なぜ輸液・注射剤は冬場に特に注意が必要か

輸液・注射剤は液体製剤であり、冬場の低温環境では以下のリスクが高くなります。

  • 凍結による容器破損(ボトル・バッグの亀裂)

  • 成分の析出・分離・白濁

  • ゴム栓・プラスチック容器の劣化

  • 解凍後も元の品質に戻らない可能性

一度でも凍結した輸液・注射剤は、外観上問題がなくても使用不可となる場合があります。

特に注意すべき温度帯

多くの輸液・注射剤は「室温保存(1~30℃)」とされていますが、

  • 5℃以下:凍結リスクが急激に上昇

  • 0℃付近:短時間でも品質に影響する可能性

「冷蔵品ではない=寒さに強い」ではない点が重要です。

冬場の倉庫内管理ポイント

冬場は倉庫内でも場所により温度差が発生します。

重点管理エリア

  • 出入口付近

  • 外壁側ラック

  • 床置き・下段保管エリア

  • 暖房の風が届きにくい死角

対策例

  • 輸液・注射剤は極力中央部・中段以上で保管

  • 床直置き禁止、パレット・棚を使用

  • 夜間・休日の最低温度確認

  • 温度ロガーは輸液エリアに重点配置

冬場の輸送時対策

輸送中は倉庫以上に外気温の影響を受けます。

注意点

  • 早朝・夜間輸送は凍結リスクが高い

  • 保冷車であっても加温されていない場合がある

  • 冬場に「保冷剤」を誤って使用しない

実務対応

  • 必要に応じて保温材・断熱材を使用

  • 車両内温度の記録を確認

  • 到着時に外箱・容器の異常有無を確認

外観確認のポイント(受入・出庫時)

輸液・注射剤は以下を重点的に確認します。

  • 液の白濁・沈殿・結晶

  • バッグ・ボトルの変形・膨張・亀裂

  • キャップ・ゴム栓の浮きや破損

  • 外箱の濡れ・変形(解凍痕の可能性)

※「一見問題なさそう」でも低温曝露の疑いがあれば隔離します。

低温逸脱・凍結疑い時の対応

凍結が疑われる場合は、以下を徹底します。

  1. 当該ロットを即時隔離

  2. 温度・時間・保管場所を記録

  3. 管理薬剤師・品質部門へ報告

  4. 出荷可否の判断を仰ぐ

  5. 自己判断で解凍・出荷しない

「解凍すれば使える」はGDP上NGです。

現場向けワンポイントまとめ

  • 冬場は「高温」より低温・凍結が最大リスク

  • 輸液・注射剤は5℃以下にしない意識

  • 出入口・床・外壁側は要注意

  • 少しでも疑わしければ隔離・報告

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

 

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

  • BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)

医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

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