メディカルロジスティクスサイト

トップページ > 物流コラム

医薬品GDPと日差し

2026/06/05(2026/05/21)
0
医薬品GDP
医薬品GDPと日差し

こんにちは。

医薬品物流では「温度」だけでなく、“直射日光(ひざし)”そのものが品質リスクになります。
特に夏場は、短時間でも日差しを受けた製品表面が高温化し、品質逸脱につながる可能性があります。

 

なぜ日差し対策が必要なのか

医薬品は製品ごとに保管温度が定められており、多くは「1〜30℃」「15〜25℃」などの条件管理が必要です。

しかし直射日光下では、

  • 段ボール表面温度の急上昇
  • 車両荷台の局所高温
  • 一時置き製品の温度逸脱
  • 光による品質劣化(光感受性製品)

などが発生します。

特に注意が必要なのは、

  • 荷降ろし時の屋外仮置き
  • トラック待機中
  • シャッター前保管
  • 窓際在庫
  • 夏場の積込作業

です。

「数分だから大丈夫」という感覚が、GDPでは最も危険なポイントになります。

現場で実施したい日差し対策

① 屋外仮置きをしない

もっとも基本的な対策です。

  • 荷降ろし後すぐ倉庫内へ移動
  • 積込前製品を外に並べない
  • ドライバー待機時も車内放置しない

特にアスファルト上は照り返しも強く、製品温度が急上昇します。

② シャッター付近の温度上昇を確認する

倉庫入口周辺は外気と日差しの影響を強く受けます。

対策例:

  • 遮光カーテン
  • エアカーテン
  • テント設置
  • 日除けシート
  • 温度ロガー設置

「倉庫内だから安全」とは限りません。

③ トラック荷台の温度管理

夏場の荷台は非常に高温になります。

特に注意:

  • 炎天下駐車
  • エンジン停止中
  • 荷待ち時間
  • ルーフ直下積載

対策として、

  • 遮熱車両
  • 保冷ボックス
  • 断熱シート
  • 早朝配送
  • アイドリング中の温調確認

などが有効です。

光による品質劣化にも注意

一部医薬品は「光」に弱い特徴があります。

例:

  • 注射剤
  • 点滴製剤
  • 生物学的製剤
  • 一部抗菌薬

この場合、温度だけでなく“照度管理”も重要になります。

そのため、

  • 遮光保管
  • 原包装維持
  • 開封放置防止

が求められます。

GDPで重要なのは「気づける仕組み」

日差しリスクは、現場で慣れてしまうと見落とされやすい項目です。

そのため、

  • 夏前教育
  • 高温ポイントの見える化
  • 温度記録確認
  • 巡回点検
  • ヒヤリハット共有

を継続することが重要です。

まとめ

医薬品GDPにおける日差し対策は、

「直射日光を避ける」だけではなく、

  • 温度逸脱防止
  • 光劣化防止
  • 一時保管管理
  • 車両管理
  • 作業動線管理

まで含めた品質管理です。

特に夏場は、
「どこに日が当たるか」を現場目線で確認することが、逸脱防止の第一歩になります。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

  • BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)

医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

医薬品物流の見直し、ぜひ丸総にご相談ください

製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
丸総が医薬品物流のパートナーとしてお力になります。

▶︎ [お問い合わせはこちら]

メディカル担当

電話:0548-32-0770

e-mail:sales@marusoh-el.co.jp

お問い合わせ

医薬品・医療機器の物流に関することや資料請求はお気軽にお問い合わせください