温度管理が思うようにいかない
-
お悩み:「倉庫や車両の温度を安定させるのが難しい」「夏や冬の季節変動に対応できない」
-
解説:GDPは「温度逸脱ゼロ」が理想ですが、現実には難しいことも多いです。そのため、単に“温度を一定に保つ”よりも“温度変化を記録し、リスク評価の根拠を持つ”ことが重要です。温度ロガーやマッピングを活用し、「なぜ許容範囲と判断できるのか」を説明できる体制が求められます。
こんにちは。
「医薬品GDPのお悩み」について、現場でよく聞かれる声を整理してみましょう。
お悩み:「倉庫や車両の温度を安定させるのが難しい」「夏や冬の季節変動に対応できない」
解説:GDPは「温度逸脱ゼロ」が理想ですが、現実には難しいことも多いです。そのため、単に“温度を一定に保つ”よりも“温度変化を記録し、リスク評価の根拠を持つ”ことが重要です。温度ロガーやマッピングを活用し、「なぜ許容範囲と判断できるのか」を説明できる体制が求められます。
お悩み:「記録やSOPが増えすぎて管理が大変」「実務より書類作りに追われる」
解説:GDPはトレーサビリティが命です。書類は“第三者が見ても一連の流れが追える”ことが目的。実務を止めるほどの事務作業は本末転倒ですが、記録を省略しすぎるのもリスクです。最近は電子化(電子署名・クラウド保管)で負担を減らす工夫も進んでいます。
お悩み:「輸送業者や倉庫業者を選ぶとき、どこまでチェックすればよい?」
解説:GDPでは委託先の管理体制も責任範囲に含まれます。温度管理、防虫防鼠、SOPの整備、監査対応力などを総合的に確認する必要があります。「安いから」ではなく「品質を守れるか」を基準にするのがポイントです。
お悩み:「現場は『手間が増える』と不満、管理部門は『規制だから徹底』と押し付け気味」
解説:GDPは“規則だから守る”ではなく、“患者さんに安全な薬を届けるため”のもの。この共通認識が欠けると摩擦が起きます。研修や社内勉強会で「なぜGDPが必要か」を現場に伝えることが解決の糸口です。
お悩み:「温度逸脱が出たけど、どこまで報告すべき?」「返品?使用可能?」
解説:逸脱は“隠す”のではなく“評価する”もの。まずは事実を記録し、影響範囲をリスクアセスメントで確認します。社内規程や製薬会社との協議を経て判断するのが正しい流れです。
医薬品GDPのお悩みの多くは、
温度(環境管理)
記録(トレーサビリティ)
人(理解不足や温度差)
に集約されます。
完璧にやろうとすると苦しくなりますが、「患者に安全な医薬品を届ける」という原点に立ち返ると、必要な優先順位が見えてきます。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
丸総が医薬品物流のパートナーとしてお力になります。
▶︎ [お問い合わせはこちら]
メディカル担当
電話:0548-32-0770
e-mail:sales@marusoh-el.co.jp