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医薬品GDPの初年度と2年目以降の違い

2026/01/22(2026/01/19)
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医薬品GDP
医薬品GDPの初年度と2年目以降の違い

こんちには。

今回は医薬品GDPの初年度と2年目以降の違いについて考えたいと思います。

医薬品GDPは、導入したら終わりではなく、
継続的に運用し、改善していく仕組みです。

そのため、初年度と2年目以降では、求められる重点や考え方が少し変わってきます。

目的の違い

■ 初年度

初年度の目的は、
「GDPの仕組みを作り、回し始めること」

  • GDPを理解する

  • ルールを決める

  • 記録を残す

  • 「とにかくやってみる」

完璧さよりも“導入・定着”が最優先です。


■ 2年目以降

2年目以降の目的は、
「GDPを安定運用し、改善していくこと」

  • 実運用がGDPに合っているか

  • 記録が形骸化していないか

  • ムダ・ムリがないか

「回している」から「使いこなしている」状態へ進みます。

文書・手順書の扱い方の違い

■ 初年度

  • 品質マニュアル・SOPを新規作成

  • 他社事例やひな形を参考に作成

  • 実務とズレていてもまずは整備


「まず文書をそろえる」ことが最優先


■ 2年目以降

  • 実務と文書のズレを見直し

  • 不要な手順・重複記録の整理

  • SOP改訂、版管理の運用

 

「文書を現場に合わせて育てる」段階

記録・エビデンスの違い

■ 初年度

  • 記録の書き方にバラつきが出やすい

  • 記入漏れ・書き忘れが発生

  • 「書くこと自体」に慣れる段階


記録が残っていること自体が評価ポイント


■ 2年目以降

  • 記録の質が見られる

  • 異常時の判断・対応が説明できるか

  • 「なぜその対応をしたか」を説明可能


記録は「説明できる証拠」として扱われる

温度管理・逸脱対応の違い

■ 初年度

  • 温度逸脱が出ると戸惑いやすい

  • 対応判断に時間がかかる

  • 管理薬剤師への「確認頼み」が多い


「逸脱=特別なこと」扱い


■ 2年目以降

  • 想定逸脱は手順化されている

  • 現場で一次対応が可能

  • 再発防止策まで検討


「逸脱は起こりうるもの」として管理

監査・自己点検への向き合い方

■ 初年度

  • 監査=不安・緊張

  • 「これで合っているのか?」が多い

  • 指摘を受けて修正する受け身姿勢


監査は“答え合わせ”の場


■ 2年目以降

  • 想定質問への準備ができている

  • 自己点検で事前に課題抽出

  • 指摘=改善の材料と捉える


監査は“改善の機会”

現場の意識の違い

■ 初年度

  • 「GDPだからやっている」

  • 手順遵守が目的になりがち

  • 受け身の運用


■ 2年目以降

  • 「品質を守るためにやっている」

  • 判断理由を説明できる

  • 現場主体の運用

まとめ

項目 初年度 2年目以降
目的 導入・定着 安定運用・改善
文書 作る 見直す・育てる
記録 残す 説明できる
逸脱 戸惑う 想定内として対応
監査 不安 改善の機会
意識 やらされ感 品質意識

最後に

医薬品GDPの初年度は「スタートラインに立つ年」、
2年目以降は「品質管理を自分たちの武器にしていく年」です。

大切なのは、初年度に完璧を目指さないこと、
そして2年目以降に“慣れ”で形骸化させないことです。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

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