温度及び環境管理の重要性
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医薬品は温度や湿度、光などの環境要因に大きく影響を受ける。
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適切に管理されない場合、品質劣化や有効成分の分解が進み、治療効果の低下や安全性リスクにつながる。
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GDPでは、輸送・保管中の品質維持を確実に行うため、温度及び環境の管理を厳格に求めている。
こんにちは。
今回は医薬品GDPの温度及び環境管理を考えたいと思います。
医薬品は温度や湿度、光などの環境要因に大きく影響を受ける。
適切に管理されない場合、品質劣化や有効成分の分解が進み、治療効果の低下や安全性リスクにつながる。
GDPでは、輸送・保管中の品質維持を確実に行うため、温度及び環境の管理を厳格に求めている。
温度:製品ごとに定められた保管温度(例:2~8℃、15~25℃)を遵守。
湿度:高湿度は錠剤やカプセルの劣化を招くため、必要に応じて管理。
清浄度:粉塵や汚染物の混入防止。
防虫防鼠:異物混入や汚染リスクを低減。
光・振動:光に弱い製剤や振動で劣化する製品への配慮。
温度マッピング:倉庫や車両の温度分布を確認し、最適な保管場所を決定。
温度モニタリング:ロガー等で常時記録し、逸脱を即時把握。
警報システム:基準外温度を検知した際にアラートを発する仕組み。
逸脱時対応:温度逸脱が発生した際の評価、原因究明、是正措置を手順化。
適正な梱包:断熱材、保冷剤、温度管理容器を用いて規定温度を維持。
輸送ルート設計:外気温・季節要因を考慮したルート選定。
モニタリング:輸送中も温度記録を行い、到着時にデータ確認。
緊急時対応:遅延やトラブル発生時の代替輸送計画を準備。
清掃・点検:倉庫や輸送車両の定期的な衛生管理。
防虫防鼠対策:トラップ設置や侵入経路封鎖を継続的に実施。
記録とレビュー:環境データの定期的レビューにより、管理状況を評価・改善。
医薬品GDPにおける温度及び環境管理は、品質を確保するための基盤である。
倉庫、輸送、取り扱いの各段階で一貫した管理を行うことで、患者に届く医薬品の安全性と有効性が保証される。
作成 :薬剤師 菅沼一茂
株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:
温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理
リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)
BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)
医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。
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