メディカルロジスティクスサイト

トップページ > 物流コラム

医薬品GDPの温度及び環境管理

2025/10/06(2025/09/25)
0
医薬品GDP
医薬品GDPの温度及び環境管理

こんにちは。

今回は医薬品GDPの温度及び環境管理を考えたいと思います。

 

温度及び環境管理の重要性

  • 医薬品は温度や湿度、光などの環境要因に大きく影響を受ける。

  • 適切に管理されない場合、品質劣化や有効成分の分解が進み、治療効果の低下や安全性リスクにつながる。

  • GDPでは、輸送・保管中の品質維持を確実に行うため、温度及び環境の管理を厳格に求めている。

 

基本的な管理項目

  • 温度:製品ごとに定められた保管温度(例:2~8℃、15~25℃)を遵守。

  • 湿度:高湿度は錠剤やカプセルの劣化を招くため、必要に応じて管理。

  • 清浄度:粉塵や汚染物の混入防止。

  • 防虫防鼠:異物混入や汚染リスクを低減。

  • 光・振動:光に弱い製剤や振動で劣化する製品への配慮。

 

温度管理の実務

  • 温度マッピング:倉庫や車両の温度分布を確認し、最適な保管場所を決定。

  • 温度モニタリング:ロガー等で常時記録し、逸脱を即時把握。

  • 警報システム:基準外温度を検知した際にアラートを発する仕組み。

  • 逸脱時対応:温度逸脱が発生した際の評価、原因究明、是正措置を手順化。

 

輸送時の環境管理

  • 適正な梱包:断熱材、保冷剤、温度管理容器を用いて規定温度を維持。

  • 輸送ルート設計:外気温・季節要因を考慮したルート選定。

  • モニタリング:輸送中も温度記録を行い、到着時にデータ確認。

  • 緊急時対応:遅延やトラブル発生時の代替輸送計画を準備。

 

環境管理の補足事項

  • 清掃・点検:倉庫や輸送車両の定期的な衛生管理。

  • 防虫防鼠対策:トラップ設置や侵入経路封鎖を継続的に実施。

  • 記録とレビュー:環境データの定期的レビューにより、管理状況を評価・改善。

 

まとめ

  • 医薬品GDPにおける温度及び環境管理は、品質を確保するための基盤である。

  • 倉庫、輸送、取り扱いの各段階で一貫した管理を行うことで、患者に届く医薬品の安全性と有効性が保証される。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

 

丸総が実現する「流れ続ける物流」

株式会社丸総では、以下を核とした医薬品物流を構築・運用しています:

  • 温度帯別対応(2〜8℃、15〜25℃)の厳格管理

  • リアルタイム可視化と履歴追跡(トレーサビリティ)

  • BCP設計支援(代替ルート、緊急便、優先出荷)

医薬品が「ない」では済まされない世界だからこそ、制度も物流も“想定外”に備えることが必要なのです。

医薬品物流の見直し、ぜひ丸総にご相談ください

製薬企業・卸企業・医療機関の皆様、
丸総が医薬品物流のパートナーとしてお力になります。

▶︎ [お問い合わせはこちら]

メディカル担当

電話:0548-32-0770

e-mail:sales@marusoh-el.co.jp

お問い合わせ

医薬品・医療機器の物流に関することや資料請求はお気軽にお問い合わせください