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医薬品GDPのマネジメントレビューとモニタリング

2025/10/03(2025/09/24)
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医薬品GDP
医薬品GDPのマネジメントレビューとモニタリング

こんにちは。

今回はマネジメントレビューとモニタリングと言うものを考えたいと思います。

マネジメントレビューとは

  • 目的:GDP品質システムが有効に機能しているかを経営層が確認し、改善の方向性を決定するための会議体。

  • 実施者:経営層(責任者)、品質保証部門、物流管理部門など。

  • 頻度:少なくとも年1回。ただし重大な不具合発生時には臨時開催も行う。

  • 内容の例:

    • GDPに関する内部監査の結果

    • 品質指標(KPI)の達成状況

    • 苦情・逸脱・回収対応のレビュー

    • 外部委託先の評価結果

    • リスク評価や改善活動の進捗

➡ マネジメントレビューは「経営層のコミットメント」を示す重要なプロセス。現場改善へのリーダーシップを担保する。

モニタリングとは

  • 定義:GDP遵守状況を日常的にチェックし、問題があれば早期に是正する活動。

  • 対象領域の例:

    • 温度管理:倉庫・輸送時の温度ロガー確認

    • 在庫管理:先入れ先出し(FIFO/FEFO)の運用確認

    • 輸送品質:配送中の逸脱(遅延・温度逸脱・セキュリティ問題)の記録

    • 清浄・防虫防鼠管理:日常点検記録のレビュー

  • ツール:チェックリスト、温度ロガーの自動記録システム、監視カメラ等

➡ モニタリングは「日常的な観察と記録」。小さな変化を早期に見つけてGDP違反を未然に防ぐ。

マネジメントレビューとモニタリングの関係

  • モニタリングで得た日々のデータ → マネジメントレビューで分析・評価 → 改善策に反映。

  • PDCAサイクルに位置づけると:

    • Plan(計画)

    • Do(実施・モニタリング)

    • Check(レビュー)

    • Act(改善)

  • この循環を回すことでGDPシステムは継続的に強化される。

 

現場担当者へのポイント

  • モニタリングは「日々のチェックを欠かさず、正確に記録する」ことが第一。

  • マネジメントレビューで使われる情報は現場からの報告が基礎になる。

  • 「小さな異常も記録・報告」する姿勢が、品質システム全体の信頼性を高める。

 

まとめ

  • モニタリング=日常のチェック・記録

  • マネジメントレビュー=経営層による総合的な見直し
    両者はセットでGDP品質システムを維持・改善していく仕組みです。

 

作成 :薬剤師 菅沼一茂

 

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