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医薬品GDP Q&A 20選

2025/08/01(2025/06/06)
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医薬品GDP
医薬品GDP Q&A 20選

こんにちは。

今回のコラムは「Q&A 20選」とさせていただきます。

通常のものと違いQ&Aものにさせていただきました。

1つづつお読みください。

Q:GDPとは何の略?

医薬品が製造元から患者に届くまで、安全かつ品質が保たれた状態で流通するための基準です。

GDPとは「Good Distribution Practice」の略
     (良好な 販売の  仕組み)

日本国内において医薬品の「輸送」や「流通」が適正に行われるようにまとめられた、医薬品に関わる流通管理のガイドラインのことを指します。

国内総生産「gross domestic product」 景気を測る指標と言うのもあります。
      (全体 国内の  成果)

Q:GDPは誰が守るべきもの?

A:製薬会社、卸売業者、物流会社など、医薬品の流通に関与するすべての関係者です。
倉庫作業員やドライバーも対象になり、教育訓練が不可欠です。

Q:GDPとGMPの違いは?

A:GMP(適正製造基準)は製造工程、GDPは流通工程の品質を保証する基準です。
GMPで作られた医薬品の品質を、GDPで最終的に患者に届くまで守ります。

Q:GDPにおける「温度管理」とは?

A:医薬品が推奨される保管温度帯で維持されていることを確認・記録することです。
例:2〜8℃、15〜25℃など、製品ごとの保管基準を順守する必要があります。

Q:温度逸脱が起きた場合の対応は?

A:まず記録を確認し、品質部門と連携して影響評価と回収・再評価の判断を行います。
温度ロガーのデータ保存と報告が鍵です。

Q:GDPにおける「トレーサビリティ」とは?

A:医薬品の流通経路を追跡できることです。
出荷元・ロット・配送経路などの記録が必須です。

Q:倉庫での重要なGDPポイントは?

A:温度管理、入出庫記録、在庫管理、異物混入防止、定期清掃などです。

Q:GDPで必要な教育とは?

A:役割に応じたGDP教育が必要です。
例:現場作業員には取り扱い手順、管理者には記録と評価に関する教育が求められます。

Q:輸送中の温度監視方法は?

A:温度ロガーやGPS付きトラッカーを活用し、リアルタイムまたは配送後に温度を確認します。

Q:GDP適合の判断基準は?

A:国や地域のガイドラインに準拠しているか、内部監査・外部監査の結果で判断されます。
日本では厚生労働省通知、PIC/S GDPガイドラインなどが基準です。

Q:GDPとPIC/S GDPの関係は?

A:PIC/S GDPは国際的なGDPのガイドラインです。日本の厚労省通知もこれに準拠しています。

Q:異常が発見された医薬品の取扱いは?

A:一時的に隔離保管し、品質部門に報告。調査・評価のうえ対応を決定します。

Q:GDPにおける「データインテグリティ」とは?

A:記録が正確・完全・改ざんされていない状態を保つこと。
温度記録・入出庫記録も対象になります。

Q:GDPの監査で見られるポイントは?

A:手順書の整備、記録の整合性、教育記録、設備の状態、逸脱・是正履歴などが注目されます。

Q:GDPにおける「CAPA」とは?

A:是正措置(Corrective Action)と予防措置(Preventive Action)のことです。
逸脱の再発防止策を記録・実施します。

Q:輸送車両に求められるGDP対応は?

A:温度管理能力、清掃性、記録装置(ロガー)搭載、安全な積載手順が求められます。

Q:医薬品と非医薬品の混載は可能?

A:原則不可。ただし適切な物理的・手続き上の区分があれば可能なケースもあります。

Q:GDPの逸脱とは?

A:あらかじめ定めた基準や手順からの逸脱です。温度逸脱、誤配送、記録漏れなどが例です。

Q:GDPにおける外部委託時の注意点は?

A:委託先との品質契約(QTA)が必要で、定期的な監査・評価も必要です。

Q:GDPはなぜ重要なのか?

A:患者の安全と医薬品の信頼を守るためです。
たった1本の輸液の温度逸脱も重大なリスクにつながります。

作成 :薬剤師 菅沼一茂

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